(VOVWORLD) - 5月2日と3日の両日、ハノイで、政府事務局と党中央経済委員会の共催により、ベトナム民間経済フォーラム2019が開催され、グエン・スアン・フック首相や、企業、経済管理機関の代表、経済専門家多数が出席しました。
このフォーラムはベトナムのマクロ経済に関する戦略的な問題を討議すると共に、政府と民間経済セクターとの政策対話を維持するためのものです。開会式で発言に立ったフック首相は、「ドイモイ事業が始まってからこの30年あまりに、民間経済セクターは、国のGDP国内総生産の42%や、歳入の30%、総労働力の85%を占めており、国の経済発展事業の大きな原動力となっている」と語り、民間経済セクターの重要な役割を高く評価しました。
フック首相は、民間企業の精神に触れ、「強固な民間経済セクターは、効果的な国営セクターとともに、ベトナム経済に明るい将来をもたらす。したがって、国の経済力が国境を超え、国際社会にも影響を与えるようになる。」と語りました。
「民間経済セクターを社会主義的方向に添う市場経済の重要な原動力に発展させる」をテーマにしたこのフォーラムは、民間経済セクターの発展に関する第10回党中央委員会総会決議の実施状況の評定や、民間経済セクターの成果、政策・体制完備を目指す民間企業の意見集約が主要議題となっています。
フォーラムで、フック首相は、今後の民間経済セクターの発展に関する政策に触れ、 「それらに関するキーワードは、平等、保護、奨励、チャンスづくりとなっている。平等というのは平等な競争環境づくり。保護というのは財産権、経営自由権などの保護。奨励というのは優れた企業と実業家を顕彰することである。そして、一番重要なのは民間企業にチャンスを与えることである」と説明しました。
フォーラムで、参加者らは、経営投資環境の改善や、汚職防止対策、観光振興、農業生産奨励などに関するイニシアティブを提案しました。このフォーラムは、民間企業の今後の発展や、スタートアップ運動の促進に役立つと期待されています。