環境保護と持続可能な発展を目指すグリーン・コンシューマリズム

(VOVWORLD) -近年、ベトナムではグリーン・コンシューマリズムが日増しに普及し、グリーン・コンシューマリズムに関する消費者の認識も高まっています。これは持続可能な成長に向け、環境保全と消費者の健康保護のための効果的な対策とされています。

グリーンコンシューマリズム」とは、“環境への配慮をしたり、環境負荷の少ない製品を購入したりする消費者運動”のことを指します。

市場調査およびデータ分析のグローバルカンパニーであるニールセン・カンパニー合同会社が最近実施したアンケート調査によりますと、ベトナム消費者のおよそ80%は環境にやさしい原材料から作られたグリーンとクリーン製品、いわゆる、環境物品(環境負荷の低減に資する物品・サービス)により多くの金額を支払う用意があるということが分かりました。これは前と比べて、ベトナム消費者の意識には大きな変化があることを表しています。また、ニールセン・カンパニー合同会社の調査結果によりますと、環境物品のブランドの消費の伸び率が年間4%増となっているということです。

グリーンコンシューマリズム」の普及により、Soi Bien, Bac Tom, Home Food, Hano Farmなど無農薬栽培の野菜や有機農産物などを販売する一連の店も出ています。また、多くのタピオカミルクティの店やコーヒーショップはプラスチック製のストローから環境に優しい竹製のストロー、紙袋の使用に移行します。ベトナムのローカルスーパー小売大手ホーチミン市商業合作社(サイゴンコープ)が展開するスーパーの「コープマート」や、韓国系スーパーロッテマート」など多くの大手スーパーが使い捨てプラスチックやビニール袋の代わりに、バナナの葉や環境に優しい包装紙を使うようになっています。

現在、ベトナムは環境に優しい製品やサービスを提供する企業を奨励するための政策を完備させると共に、グリーン技術を利用する業種や分野を発展させ、再生可能なエネルギーを優先的に開発し、天然資源を効果的に利用することに力を入れています。

これと同時に、グリーン製品を生産する企業の発展に有利な条件を作り出すと共に環境配慮製品やサービスの消費を刺激するための政策を取っています。各企業は環境保護の強化、生産技術の革新、再生可能なエネルギーの開発、環境に優しい原材料の使用などを精力的に行い、消費者の健康を製品開発の中心的な目標にしています。これと同時に、政府は環境と人間の健康に対する環境物品の意義に対する人民の認識向上のため宣伝活動を強化しています。

消費者の習慣を変化させることは時間がかかりますが、消費者の志向と管理機関と企業の参加により、ベトナムでの「グリーンコンシューマリズム」が今後さらに普及されることが期待されています。


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