(VOVWORLD) -エネルギーの節約は、エネルギー安全保障と環境保護に多大な貢献があるとされています。2019年~2030年期におけるエネルギーの経済的、効果的な利用に関する国家プログラムの調査結果によりますと、産業セクターには20%~30%の省エネの可能性があるとしています。
製造業や生活のエネルギー需要が益々増える一方、石炭や石油、ガスなどの輸入資源が徐々に枯渇しており、エネルギーを効果的に使用することは必須の対応策であるとしています。ベトナムの工業と建設業における電力使用、およびエネルギーの需要は非常に高く、工業のエネルギー消費のみで、全国の総エネルギー消費量のほぼ 50% を占めています。しかし、経済や生活、特に工業部門におけるエネルギーの使用は、依然として非効率です。
専門家らの分析によりますと、古い機器を交換、改修、アップグレードすることや、高効率の照明システムを使用することなど生産プロセスの合理化のための手段を適用することで、エネルギーを 10 ~ 20% 節約できるとしています。これに対し、電気大学のズオン・チュン・キエン副校長は、次のように語りました。
(テープ)
「セメント産業を例として挙げると、技術面や廃熱の適用などの問題にうまく対応すれば、エネルギーの約 50% を節約できます」
また、EVN=ベトナム電力グループのボ・クアン・ラム副会長は、次のように語りました。
(テープ)
「企業の適切な省エネ対策は電力供給への圧力を軽減するのに重要な役割を担い、生産効率の向上にも寄与すると思っています。従って、企業は、政府の省エネルギー政策を実施するために、効果的な省エネに関する国の規制を順守することを、率先して行わなければなりません」
毎年、政府は主要なエネルギー使用施設の一覧を発布しています。これには、政府はまた、省エネ技術市場への投資を奨励するインセンティブ メカニズムを持っています。エネルギーの経済的利用は実用的な解決策であり、エネルギー安全保障の確保と経済発展の推進に重要な貢献をすると評されています。