*23日から25日にかけて、アメリカのオバマ大統領はベトナムを公式訪問しました。訪問期間中、オバマ大統領は、ベトナムの指導者らと会談・会見し、両国の全面的パートナーシップをさらに発展させる措置、及び、共に関心を寄せている地域と国際問題について話し合いました。オバマ大統領は、ベトナムに対する武器禁輸措置を全面的に解除すると発表しました。首脳会談後の共同記者会見で、ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席は次のように語りました。
(テープ)
「双方は二国間と多国間の枠組で互いに協力しています。また、地域の平和、安定、協力、発展などに関して、共通の利益と関心を持っています。これまで、両国が達成してきた進展はそれぞれの独立、主権、政治体制、利益の尊重という公約を厳格に実施したことによるものです。オバマ大統領によるこの訪問は今後におけるベトナムとアメリカとの関係発展に新たな原動力になるとともにアジア太平洋、及び世界の平和、安定、協力、発展に寄与すると思います。」
オバマ大統領は、24日の学生・生徒・知識人との交流会で、「両国関係を楽観視している」と述べました。
*安倍首相の招きに応え、26日から28日にかけて、ベトナムのグエン・スアン・フック首相は、日本を公式訪問しました。この訪問はフック首相が就任してから始めての外遊となりました。訪問期間中、フック首相は、安倍首相と会談したほか、G7主要国首脳会議におけるアウトリーチ会合、及び、日越経済政策ダイアログに出席しました。
ダイアログで、フック首相はベトナムと日本との「アジアの平和と繁栄のための広範な戦略的パートナー関係」があらゆる分野において良好に発展していることを高く評価すると共に、「清廉で人民と企業のための政府づくりと経営環境改善に取り組んでいるという政府の決意を強調しました。フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「2017年、ベトナムは投資、経営環境を整え、アセアン加盟諸国の中でトップ4に入ることを図っています。これを実現するため、ベトナムはインフラ整備、行政手続き、人材育成などの面に残されている問題点を解決しなければなりません。特に、各経済セクターとの平等を重視する他、企業の発展に有利な条件を作り出す必要があります。」
この訪問を機に、フック首相は、スリランカ大統領、国連事務総長、IMF国際通貨基金の専務理事、及び、愛知県の指導者と会見しました。
*25日午後、国会議事堂で、国会常務委員会の第48回会議が開幕しました。今回の会議の重要な議題の一つは今月22日に行われた第14期国会と各レベルの人民評議会選挙の結果を報告する文書に意見を寄せるということです。また、国会常務委員会は2010年~2015年期における新農村作りと農業部門の再構築の両立プログラムの実施状況を視察する結果の報告書、科学、技術に関する政策や法律の実施状況などについて意見を寄せました。
*国家選挙委員会によりますと、22日に行われた国会選挙と各レベルの人民評議会選挙の投票率は98.77%に達しました。その中で、中部トア・ティン・フエ省と北部山岳地帯のイエン・バイ省の投票率は99.99%で、最も高いものとなりました。国家選挙委員会事務所のグェン・ハイン・フック所長は記者団に対し、「この選挙は無事に終わった。開票作業は有権者や記者団の立会いのもと行なわれた」と明らかにしました。