*9日から12日にかけて、ホーチミン市で、チャン・ダイ・クアン国家主席をはじめ第14期国会選挙の候補者4人は同市の第1選挙区の有権者と会合を行い、選挙戦と行動計画を報告しました。クアン主席は自らの行動計画を紹介した際、国家管理の効果向上や、法整備、ベトナム人民軍の精鋭化と現代化、祖国の独立、主権、領土保全の確保、政治的安定、社会秩序の維持など重要な任務を強調するとともに、汚職防止対策、民族大団結の発揮を訴えました。
一方、9日、グェン・ティ・キム・ガン国会議長率いる国家選挙評議会の監視グループは南部アンザン省の国会選挙の準備作業を視察しました。ガン議長は国会選挙と各レベルの人民評議会選挙の準備を積極的に進めているアンザン省を高く評価し、次のように語りました。
(テープ)
「私たちは有権者に行動計画を説明するため、有権者とよく話し合いをすることを望んでいます。これにより、私たちは有権者の願望や気持ちを理解できます。有権者との会合が法律の枠内で、無事、かつ、効果的に実施される必要があります。」
そして、12日、ド・バ・ティ国会副議長は、中部カインホア省チュオンサ県の選挙準備作業を視察しました。
9日、ベトナム南部ヴンタウ市の第12選挙区で、国会選挙と各レベルの人民評議会選挙の繰り上げ投票が開始されました。この選挙区の有権者は、海軍の171号旅団の兵士や第2漁業検査隊の隊員など合わせておよそ1500人で、海上での任務を遂行するためにまもなく出港します。
*11日午前、ハノイで第17回アジア銀行サミットが開かれ、グェン・スァン・フック首相をはじめ、世界各国の銀行の指導者らや、国内外の投資家合わせておよそ1000人が参加しています。
開会式で発言にたったフック首相は「このサミットのテーマは“新たな突破口”で、能動的かつ効果的に発展した銀行共同体構築へ向けての長期的なビジョンを示すものである」と強調しました。フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「この会議の議題は多くの試練に直面している地域と世界の情勢に見合うものです。例えば、金融危機後の景気回復に生じた各国間の発展の格差や、アジア地域の経済成長の減速傾向、気候変動による悪影響などです。また、アセアン共同体の誕生や、複数の貿易自由協定の締結も地域内各国にとって新しい試練となっています。そのため、我々は持続可能な発展という目標に向けて、創意工夫を凝らして刷新する必要があります。」
*12日、ベトナム外務省のレー・ハイ・ビン報道官は、台湾の多くの元高官がベトナム東部海域にあるベトナムのチュオンサ諸島のバービン島を訪れたことを強く批判しました。ビン報道官は、チュオンサとホアンサの両群島に対するベトナムの主権を明らかにし、台湾に対し、このような行動を直ちに中止し、関係各側と協力してベトナム東部海域の平和と安定の維持に取り組むよう求めました。
*12日、ハノイで、ベトナム農民協会中央委員会は「TPP=環太平洋経済連携協定加盟に関する農民の認識向上」をテーマにしたシンポジウムを行いました。このシンポジウムは、ベトナム農業部門に対するTPPの影響に関する農民の認識を向上させると共に、農民の生産発展、競争力の向上などへ向けての支援策を見出すことが狙いです。
席上、参加者らは「TPPへの加盟は、幅広い農産物消費市場の開拓、特に、TPP加盟諸国との協力の強化に寄与すると同時に、ベトナム農業部門の先進的技術の導入に有利な条件を作り出す」としました。一方、「1000万世帯のベトナム農民は多くの困難に直面する恐れがある」とも指摘しています。それらの問題を解決するためには、農民がTPPがもたらすチャンスと試練を理解するように宣伝活動を行う必要があるとしています。