*今週、ベトナムのチュオン・タン・サン( Truong Tan Sang) 国家主席の招きに応え、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議のキム・ヨン・ナム常任委員長はベトナム公式友好訪問を行いました。訪問期間中、キム委員長はチュオン・タン・サン国家主席と会談したほか、ベトナム共産党のグェン・フー・チョン( Nguyen Phu Trong) 書記長、グェン・タン・ズン( Nguyen Tan Dung)首相と会見を行いました。これらの会談と会見で、キム委員長とベトナムの指導者らはベトナムと朝鮮民主主義人民共和国との伝統的友好協力関係の強化への意向を表明するとともに「経済、貿易、投資、文化を中心に朝鮮民主主義人民共和国との協力関係の強化、促進することで一致しました。ベトナムの指導者らは朝鮮半島の平和、安定、発展や南北朝鮮間の対話、和解、統一を支持するという一貫した立場を表明しました。一方、キム委員長はベトナム東部海域いわゆる南シナ海での紛争を平和的な措置で解決することを支持するという立場を強調しました。
*次に、今週、ハノイで、アセアン東南アジア諸国連合創設45周年記念式典が行われました。式典で、ベトナム外務省のファム・ビン・ミン( Pham Binh Minh)大臣は「アセアンの成長は東南アジア地域の平和、安定、発展に欠かせない要素であり、東アジアとアジア太平洋地域における対話、協力、連携を促進する原動力でもある」と強調するとともに、「アセアンは2015年をめどにアセアン共同体の構築に向けて、全力を尽くしている」と述べ、次のように語りました。
(テープ)
「この17年、ベトナムはアセアンの一員として、『積極的、主体的、かつ、責任感を持つ』という方針を掲げて、アセアンに重要な貢献をしていたことを誇りに思っています。特に、2010年、ベトナムはアセアン議長国を務めた際、大活躍していました。更に、アセアンの協力を『独立・自主・多様化・全方位、国際社会への主体的参入』というベトナムの対外政策の重要な柱の一つと見做しています。」
ファム・ビン・ミン大臣はこのように語りました。
*次に、今週、ハノイで行われた定例記者会見で、ベトナム外務省のルオン・タィン・ギー(Luong Thanh Nghi)報道官は、この間、中国の漁船多数がベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海に出て、他の国の漁船の漁獲を阻止している問題に関し、インタビューに応え、次のように語っています。
(テープ)
「ベトナム東部海域での漁獲をはじめ、関連各側のあらゆる活動は国際法、とりわけ1982年国連海洋法条約に従って、各国の主権の尊重、地域の平和、安定の維持、及び海洋の環境と資源の保護を基礎に行わなければなりません。また、DOC=南シナ海行動宣言に合致するものでなければなりません」
ギー報道官はこのように語りました。
*次に、今週、中部ダナン(Da Nang)市で、国防省とUSAIDアメリカ国際開発庁はダナン空港でのダイオキシン汚染地区の浄化プロジェクトを開始しました。このプロジェクトはアメリカ政府の4100万ドルの援助とベトナム政府のおよそ350億ベトナムドン、約1億4千万円の出資で実施されるものです。これによりますと、ダナン空港の周辺で、地雷・不発弾の除去やダイオキシンの消毒が行われますプロジェクトの完成の暁には、およそ30ヘクタールの土地の浄化やダイオキシン類の大気への飛散防止、住民の健康保護が図られるとしています。