10月15日から一週間の主な国際ニュース

* 内戦状態のシリア情勢を巡って、国連などの特使がアサド大統領と会談し、反政府勢力との停戦に応じるよう求めたことに対して、アサド大統領は周辺国が反政府勢力への支援をやめることが重要だとして、停戦に応じるかどうか態度を明らかにしませんでした。

* レバノンの首都ベイルートで先週発生した自動車爆弾による爆発で、レバノン治安警察で情報部門を統括するウィサム・ハッサン氏が死亡したことを受け、 ミカティ内閣の総辞職を求める抗議活動が起こりました。抗議活動参加者らが首相府へ押しかけたため、治安部隊は催涙弾を発射し、空へ向けて発砲するな ど、抗議活動の鎮圧を図りました。 現政権に反対する反シリア派の政党幹部らの多くがハッサン氏の死亡について 隣国シリアのアサド政権を非難しており、イスラム教シーア派の民兵組織ヒズボラに近いミカティ政権に対して怒りをぶつけています。

* アメリカのニューヨーク・タイムズは20日、複数のオバマ政権高官の話として、アメリカとイランが核問題をめぐって初の2国間協議を開催することで「原則 的に合意した」と報じました。イランの核兵器保有を阻止したいイスラエルによるイランの核施設空爆を回避する「土壇場の外交努力」としました。しかし、国家安全保 障会議のピーター報道官は報道が確認された直後に声明を発表し、会談への合意は「事実でない」と否定しました。イランのサレヒ外相も21日、アメリカとの直 接協議の予定はないと述べました。

* アメリカ大統領選の投票を2週間後に控えロムニー共和党候補が支持率を上げ、オバマ大統領と大接戦を演じていることが明らかになりました。支持率はオバマ氏、ロムニー氏とも47%と同率で、米国史上最も混戦の大統領選の一つになっているようです。 ロムニー氏の支持率がオバマ氏と並んだのは過去1年間で初めてのこと。9月終盤の調査では3 ポイント、同月初めには5ポイントあった差を埋めました。今回の世論調査では、男性の支持率はロムニー氏が53%対43%で先行しているのに対し、女性ではオバマ氏が51%対43%で引き続きリードしています。

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