(VOVWORLD) -
10月16日から一週間の主な国際ニュース
* 先週、中国共産党の第19回党大会が、北京の人民大会堂で開幕しました。習近平総書記(国家主席)に続き、江沢民元総書記、胡錦濤前総書記が入場しました。李克強首相が開幕を宣言しました。2012年に総書記に就任した習近平氏が、1期目である5年間の総括と今後の基本方針について演説しました。党内の規律強化や脱貧困政策などの成果を誇示し、権力基盤の確立を国内外に強調しました。5年に1度開かれるこの大会では、指導幹部となる約200人の中央委員の選出や党規約の改正、重要な政策課題を討議しました。第19回の今回は約8900万人の党員から選ばれた2280人の代表が出席しました。
* 先週、スペインのラホイ首相は、カタルーニャ自治州の独立問題への対応で、緊急の閣僚会議を開き、州政府の権限を制限する方針を決めました。ラホイ首相は、憲法の規定により、カタルーニャ自治州の自治権を、大幅に制限すると宣言しました。法的手続きを踏んで、自治州の首相らを更迭し、6カ月以内に州議会の選挙を実施する方針でした。これに対し、自治州の首相は、カタルーニャに対する「最悪の攻撃で、受け入れられない」と非難しました。州都バルセロナでは、独立派の市民らが集まり、抗議デモを行いました。自治権の制限は、10月末の上院議会で、正式承認される見通しで、独立派が猛反発するおそれがあります。
* フィリピンのドゥテルテ大統領は先週、南部ミンダナオ島のマラウィを、イスラム過激派武装勢力から「解放した」と宣言しました。ミンダナオ島では、過激派組織「イスラム国」を支持するイスラム武装勢力と政府軍との戦闘が今年5月以降、続いていました。装備に勝る政府軍が武装勢力を追い詰め、16日には、武装勢力の中心グループ「アブー・サヤフ」の幹部、イスニロン・ハピロン容疑者と「マウテグループ」の創設者の1人、オマル・マウテ容疑者を殺害しました。
* 先週、アフガニスタンの内務省によりますと、首都カブールの西部にあるイスラム教シーア派のモスクで、大勢の信者が金曜礼拝を行っていたところ、男2人が侵入し、このうちの1人が身に着けていた爆弾を爆発させました。この自爆テロで、これまでに女性や子どもを含む少なくとも39人が死亡し、45人がけがをしました。また、これに先立って中部のゴール州でも、スンニ派のモスクの入り口で、男が身に着けていた爆弾を爆発させ、これまでに20人が死亡、10人がけがをしました。犠牲者の中には、地元の警察幹部が含まれており、アフガニスタンの内務省は、この警察幹部を狙ったテロとの見方を示しています。