* 元CIA職員のエドワード・スノーデン容疑者が持ち出した機密文書に基づき、NSA国家安全保障局がテロ対策の名目などで行っている情報収集の疑惑が、次々と明るみになっています。疑惑は今回、ドイツのメルケル首相の携帯電話の盗聴にまで及び、同首相が、オバマ大統領に電話をして抗議する事態にまで発展しました。これに対して、オバマ大統領はメルケル首相の電話は監視していないし、今後も監視することはない」と弁明しました。ドイツのメルケル首相は「オバマ大統領に、『友人を詮索することは受け入れられない』と、はっきり伝えた」と述べました。
* 先週、EU=ヨーロッパ連合の首脳会議が開催されました。会議ではデジタル技術を利用した製品や、サービスへの投資を強化することや、域内の銀行の救済や破綻処理の仕組みを一元化する「銀行同盟」の推進などが公式な議題が討議されました。
*メルケル首相のCDU・CSUキリスト教民主同盟・社会同盟が、SPD社会民主党と正式な連立協議に入り、17日午後に行われた3回目の予備交渉で基本合意しました。次期政権は両党の大連立に落ち着く見通しです。首相は3回目の予備交渉について「集中的な話し合いができた」と評価し、SPDのガブリエル党首はCDU・CSUと共通の基盤を見つけることは可能と の見方を示しました。
*中 国を訪問したロシアのメドベージェフ首相は先週北京の人民大会堂で習近平国家主席、李克強首相と相次いで会談しました。両国は、東シベリア・極東地域 での原油・天然ガスの共同生産で、ロシアから中国への原油供給を今後10年でさらに計1億トン増やすことでも一致しました。2国間の貿易総額を2020年 までに2000億ドル(約19兆6000億円)に増やす目標も決めました。李首相は会談後の記者会見で、貿易・投資の拡大について「貿易総額を2000億ドルにも3000億ドルにも増やしたい」と述べ、協調関係の演出に努めました。中国ロシア首相の定期会談は18回目で、李首相の就任後は初めて。メドベージェフ首相は記者会見で「23日に李氏の故郷、安徽省を訪れる」と明らかにし、個人的な信頼関係の構築に意欲を示しました。 双方は約20の合意文書に署名。東シベリア原油の共同生産では合弁会社を設立し、ロシア国営石油最大手のロスネフチが51%、中国の国有エネルギー大手の中国石油天然気集団が49%を出資すると決めました。
*10月24日は国連デーです。国連憲章が発効され、国連が発足して68周年の記念日でもあります。この日、国連のパン・ギムン事務総長は、世界各国はグローバルな挑戦に対して、国連とともに対応するよう呼びかけました。 パン事務総長は、「国連デーは、国連という国際組織が平和と発展において大きな役割を果たしたことを改めて人々に思い起こさせるであだろう。 一方で、国連がより美しい未来に向けて何かできるのかを考えさせられる」と述べました。その上で、「当面もっとも重要な課題は持続可能な発展の実現である。ミ レニアム発展目標は貧困人口の半減を実現した。この勢いを保ち、2015年以後の発展タイムテーブルを作らなければならない」と強調しました。