10月9日から一週間の主な国際ニュース

(VOVWORLD) -先週、ソマリアの首都モガディシオのホテルや政府機関などが集中する地区で、トラックが突然、爆発し、死傷者約500人に上っているということです。

* ソマリアのアブドラヒ大統領は15日から3日間国家で喪に服するとし、国民に献血や寄付などの支援を呼びかけました。テロを受けて、国連は「かつてないほど多くの市民が殺害された」と声明を出すなど、「アッシャバーブ」に対する国際的な非難が高まっています。今回の事件について、今のところ犯行声明は出ていないものの、現地の警察は、ソマリアを拠点にテロを繰り返しているイスラム過激派組織「アッシャバーブ」による犯行と見て捜査しています。

*16日、米韓両軍による共同訓練が始まりました。アメリカ海軍横須賀基地に配備されている原子力空母ロナルド・レーガンを含む空母打撃群が参加し、20日まで朝鮮半島周辺の日本海や黄海で行うとしています。ロナルド・レーガンが所属するアメリカ海軍第7艦隊は17~20日まで訓練を実施するとしています。

* 先週、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとパレスチナ暫定自治政府を率いる政治勢力ファタハは、エジプトの首都カイロで共同会見を行い、和解に向けて合意したことを明らかにしました。今回の合意でハマスは、ガザ地区とイスラエルとの境界で、人や物資の出入りを管理する権限は来月1日までに、ガザ地区のすべての行政権限はことし12月1日までに、それぞれ暫定自治政府に返還することになりました。
双方の間では、過去にも和解に向けた合意が結ばれていますが、合意を実施する段階で頓挫しています。ただ、今回の和解プロセスには、具体的な期限が設けられ、隣国のエジプトが深く関与していることから、10年におよぶパレスチナの分断が解消に向かうのではないかという期待感が広がっています。

*先週、アメリカとイスラエルは、UNESCO=国連教育科学文化機関から脱退すると発表しました。アメリカ国務省のナウアート報道官は声明を発表したところに、ユネスコに脱退の意向を伝えたことを明らかにしました。そして、「ユネスコは反イスラエル的だ」と指摘するとともに、抜本的な組織改革が必要だという考えを強調しました。その後、イスラエルのネタニヤフ首相もユネスコ脱退を発表すると同時に、イスラエル外務省に対し、ユネスコ脱退の手続きを整えるよう要請しました。

*先週、アメリカのトランプ大統領は、イランに対する新たな戦略について演説し、「イランは核合意の精神を守っていない。政権として認めることはできず、認めることもないだろう」と述べ、核合意について「認めない」として、解除していた制裁を再開するかどうかなどを議会の判断に委ねる考えを明らかにしました。アメリカ国内の法律では、議会は60日以内に対応を判断することになっていて、トランプ大統領は「議会などが解決策に達しできなければ合意は終わるだろう」と述べて、議会にすみやかに結論を出すよう促しました。 これに対し、イランのローハーニー大統領は、トランプ大統領の反イラン的な立場に反応する中で、「トランプ大統領の発言は、核合意は彼が大統領選挙時代に考えていたよりも強固だということを示しており、アメリカは今日、核合意とイラン国民に対する陰謀により、いつの時代にも増して孤立している」としました。

*先週、ロシア・サンクトペテルブルクで、IPU137=第137回列国議会同盟総会の開幕式が行われ、加盟諸国の代表およそ2000人が参加しました。160以上の国の議員や国際機関が参加して今月18日まで開かれる今回の総会では、人間の権利と自由権の保護、テロ主義との戦い、持続可能な開発、政治と経済の分野における女性と青年の役割などに関する問題が討議されます。

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