11月12日から一週間の主な国際ニュース

* 18日午前、カンボジアの首都プノンペンでASEAN=東南アジア諸国連合の第21回首脳会議が開幕しました。開会式で、議長国カンボジアのフン・ セン首相はASEAN共同体づくり段取りやASEAN連携総合計画、発展格差の是正を促進し、紛争解決体制に関するASEAN憲章、地域の平和、安定の維 持、ASEAN政治・安全保障共同体作りに関する総合計画、東南アジア非核兵器地帯条約、DOC=南シナ海行動宣言を実施するよう求めました。一方、開会式ではASEAN平和和解研究所の設立が発表されました。その後、ASEAN加盟国の指導者による全体会議が行われ、共同体作り、連携 の強化、発展格差の是正を含め、ASEANの重要な問題について討議が行われました。また、この会議で、ベトナムのグエン・タン・ズン首相はスピーチを行 いました。

* 先週、中国共産党の第18回党大会が北京で開催されました。15日、同党は、前日に選出された新中央委員による第18期中央委員会第1回総会を開き、習近平国家副主席を最高指導者の党総書記に選出しました。また、25人の中央政治局委員、9人の政治局常務委員会が選出されました。習近平氏は「すべての党員がわれわれを信任してくれたことに心から感謝する。われわれは必ず重い負託にこたえ、使命を果たす」 と述べました。

* パレスチナのガザ地区では、イスラエル軍の攻撃による死者が18日だけで29人とこれまでで最も多くなり、国連のパン・ギムン事務総長が近くこの地域を訪れる考えを示すなど停戦に向けた国際社会による調停活動が本格化しています。イスラエル軍は、パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスなどによるロケット弾の攻撃を阻止するとして、空爆や艦船による砲撃を続けています。

* ユーロ圏17カ国の景気後退局面が長期化しています。15日に発表された7~9月期の地域内のGDP総生産は前期比で実質0.1%減と2期連続でマイナス成長となりました。前期比年率では0.2%減、南欧諸国でマイナス成長が続いたことに加え、ドイツやオランダなどの北部欧州にもユーロ危機の悪影響が波及し、けん引役が不在の状況に陥りつつあります。ユー ロ圏が2期以上連続のマイナス成長になったのは金融危機直後の5期連続以来、昨年、10~12月期にマイナスに転じたあと、1~3月期 もゼロ成長と不振が続いています。金融危機直後に比べるとマイナス幅は小さいですが、その後も本格的な景気回復に至っておらず、失業率などはほぼ一貫して悪化し ています。EU欧州連合27カ国では前期比0.1%増で、マイナスを回避しました。

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