11月14日から一週間の主な国際ニュース

*内戦が続くシリアで、先週、同国第2の都市アレッポの反政府組織が掌握する地域で政府軍による空爆と砲撃が行われ、民間人31人が死亡しました。同地域では病院が破壊され、学校も閉校に追い込まれていました。AFP特派員によりますと、荒廃したアレッポ東部の住宅街を標的にして、空爆や迫撃砲、たる爆弾などによる容赦ない攻撃が行われているといいます。

*先週、韓国の朴槿恵大統領の親友、崔順実被告の国政介入疑惑を巡り、最大野党「共に民主党」の秋美愛代表は党会議で、朴氏に対する弾劾手続きについて「時期や方法を即刻検討する」と述べました。第2野党「国民の党」も同日、弾劾推進を決めました。

*先頃、アメリカの次期大統領トランプ氏は、安全保障政策を担当する大統領補佐官や、複数の閣僚ポストなど、新政権の人事を発表しました。トランプ氏は、自らの外交政策のアドバイザーだったマイケル・フリン氏を安全保障政策を取り仕切る大統領補佐官に起用すると明らかにしました。

*オバマ米大統領と欧州の指導者らは先週、北大西洋条約機構(NATO)の下に団結することの重要性を確認し、ロシアによるシリア爆撃やウクライナ和平合意の不順守を批判しました。オバマ大統領はこれらの問題に関し、同盟国のドイツ、イギリス、スペイン、イタリア、フランスの首脳と会談しました。

*来年4~5月のフランス大統領選(2回投票制)へ向け、中道・右派の統一候補を選出する予備選の第1回投票が20日、全国で行われました。最近の世論調査ではサルコジ前大統領、ジュペ元首相、フィヨン元首相の3候補がほぼ横一線に並ぶ大激戦となりました。

*先頃、国連気候変動枠組み条約第22回締約国会議(COP22)は、2020年以降の地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の実施ルールを18年に決めることを盛り込んだ作業計画を採択しました。実施ルールでは、各国が国連に5年ごとに提出する温室効果ガス削減目標の評価手順などが検討課題でした。アメリカのトランプ次期大統領がパリ協定から脱退する意向を表明する中、協定に実効性を持たせるルール作りのスケジュールに道筋を付けられるかがCOP22の焦点となっていました。

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