(VOVWORLD) - では次に、先週一週間の主な国際ニュースをまとめてお伝えします。
* 先週、中部ダナン市では、第25回APEC首脳会議が開かれました。その閉会式で、「新たなダイナミズムの創出と共通の未来の促進」と題する「ダナン宣言」が採択されました。宣言には、APEC諸国の指導者らは新たな原動力づくりに向け、断固たる行動をとり、持続的で革新的かつ包摂的な成長、地域経済統合、中小・零細企業の潜在力の発揮、食糧安全保障と持続可能な農業発展の促進を目指すと明記しています。また、平和、安定、ダイナミズム、連携、繁栄のアジア太平洋共同体の構築に努力する決意を強調し、持続可能な開発のための2030アジェンダの遂行に対する支持を表明しました。
* 先週、アメリカのトランプ大統領は日本や、韓国、中国、ベトナム、フィリピンのアジア5ヵ国への歴訪を行いましたが、その成果として、貿易などに関する声明を15日に発表すると明らかにしました。「貿易問題に関して非常に大きな前進を得た」と強調し、「貿易赤字は迅速かつ十分に削減される」と自信を示しました。
* 先週、ロシア10月革命100周年を記念する様々な活動が活発に行われました。ロシア10月革命の勝利は20世紀の最も偉大なものと評価されています。
* 先週、スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立をめぐり国家反逆などの容疑で拘留されていた同自治州議会のカルメ・フォルカデル前議長が、保釈されました。支持者らが15万ユーロ(約2000万円)の保釈金を支払いました。首都マドリードの最高裁は先週、有罪となれば30年以下の禁錮刑となる国家反逆などの容疑で、フォルカデル前議長の拘留を命じ、同前議長はマドリード近郊のアルカラメコ刑務所に入っていました。
* 先週、EU本部があるベルギーのブリュッセルで、イギリスとEU=欧州連合による離脱をめぐる6回目の協議が行われました。EU側のミシェル・バルニエ首席交渉官は終了後の共同記者会見で、「今回は、これといった大きな進展がなかった。イギリスがEUに支払う予算の分担金や市民の権利、アイルランドとの国境線の問題などについて多少の進展があった」と語りました。
* 先週、フランスの大統領はイランの弾道ミサイル開発プログラムに関する交渉を提案しましたが、イラン側は「これは自国の防衛に関わり、核合意とは関係がない」とし、拒否しました。
* 中東情勢に関しては、先週、過激派組織「イスラム国」は、イラクとの国境に近いシリアの町アルブカマルを奪還したと発表しました。
* アメリカ・テキサス州サザーランド・スプリングスの教会で、男が銃を乱射する事件がはっせいしました。警察によりますと、これまでに5歳から72歳までの26人が死亡し、20人がけがをしました。
* 租税回避地の利用実態を暴露した「パナマ文書」の公表から1年余りが経過後、オフショア地域にある法律事務所から流出した新たな大量のデータで、富裕層の資産隠しと企業やヘッジファンドの課税逃れが明らかになりつつあります。これは、ICIJ=国際調査報道ジャーナリスト連合と加盟報道機関によって2017年11月5日一斉に公表されたものです。