アメリカのオバマ大統領は、1961年に国交を断絶し、50年以上にわたって経済制裁を科してきたキューバに対する政策を抜本的に転換し、貿易や渡航の制限を緩和して、国交正常化交渉を開始すると発表しました。先週、オバマ大統領は、ホワイトハウスで国民に向けた演説を行い、キューバとの関係について「50年以上にわたる政策の最も重大な転換を行い、これまで失敗してきた時代遅れの手法を終わらせる」と述べました。
パキスタンでイスラム過激派組織が軍事作戦への報復として軍が運営する学校を襲撃し、140人以上が死亡した事件を受け、パキスタン政府は先週、これまで停止していたテロ事件に関与した死刑囚への死刑の執行を再開したことで、過激派によるさらなる報復への懸念が高まっています。パキスタン北西部のペシャワルで先週、イスラム過激派組織「パキスタン・タリバン運動」がパキスタン軍による軍事作戦への報復として、軍が運営する学校を襲撃し、生徒を中心に148人が死亡しました。
オーストラリア・シドニーの中心部のカフェで先週、武装した男が17人の人質を取って立てこもった事件が発生しました。16時間後に警察が突入して事態は収束しましたが、人質17名のうち2名が死亡、警官を含む4名が負傷する惨事となりました。
アメリカのオバマ大統領は、ウクライナ情勢を巡りロシアによるクリミアの編入を認めない姿勢を明確にするため、EU=ヨーロッパ連合に続いて、アメリカ企業のクリミアでの投資や貿易を禁止する新たな制裁措置を行うと発表しました。オバマ大統領は先週、ロシアが今年3月に一方的に編入を宣言したウクライナ南部のクリミアに対する追加の制裁措置を可能にする新たな大統領令を発表しました。
先週、第5回GMS=メコン川流域拡大首脳会議が開かれ、カンボジアや、ラオス、ミャンマー、タイ、中国、ベトナム、ADB=アジア開発銀行の指導者らが出席しました。会議は共同宣言を発表し、その中で、「GMS各国間の国境線を通じての運輸と通商協力関係の強化に向けて、交通回廊を経済回廊へと移転する。これにより、 GMS各国政府は民間経済発展に関する地域内のイニシアチブの効果的な実施と競争力向上を確保する。そのほか、GMS各国は持続可能な発展と天然資源保護 に向けて気候変動による被害の軽減を目指す措置で合意した」と明らかにしました。