12月9日から一週間の主な国際ニュース

* アメリカのコネチカット州のサンディフック小学校での銃乱射事件の発生からわずか1日後に、南部のアラバマ州で銃乱射事件が発生し、4名が死傷しました。15日の土曜、武装した容疑者がアラバマ州にある病院で銃を乱射し、警察官1名と民間人2名を含む合計3名に怪我を負わせていま す。なお、この事件の容疑者は警察の銃撃により死亡しました。

* 朝鮮民主主義人民共和国は、12日午前、北西部・トンチャンリから「人工衛星の打ち上げ」として事実上の長距離弾道ミサイルを発射しました。国連安全保障理事会は12日、朝鮮民主意主義人民共和国のロケット打ち上げに関する緊急会合を開き、報道向け声明で朝鮮民主主義人民共和国の行動を非難するとともに、今後のさらなる対応措置もあり得ると警告しました。

* 日本の第46回衆議院選挙は、16日、投票が行われ、自民・公明両党は、衆議院のすべての議席の3分の2を上回る、325議席を獲得して圧勝し、政権が交代することになりました。自民党の安倍総裁は、みずからの政権の樹立に向けて、17日から公明党との連立協議を始める一方針です。倍総裁は16日夜、記者団に対し「公明党と連立政権を組むことは選挙中から話していたことだ。両党で政策のすり合わせの協議をしていきたい。ただ、参議院では両党合わせても少数である状況は変わらず、法案ごとに、理念や政策が一致する政党に協力をお願いしていく」と述べました。

* 新憲法案の是非を問うエジプトの国民投票は15日に1回目の投票が実施され、ムルシ大統領率いるイスラム系与党「自由公正党」は16日、憲法案が賛 成多数で承認されたと発表しました。一方、人権団体などでつくる選挙監視団は、各地で不正が横行したと報告し、選挙管理委員会による公式開票結果の発表は、22 日の第2回投票以降になります。15日の第1投票は国内27地域のうちの10地域で行われ、自由公正党は、賛成票が56.6%、反対票は43.5%だったと発表しました。「第1段階の国民投票の民主的なプロセスによって、国民が政治的安定を求めていることがはっきりした」と強調しました。

* 先週行われたEU欧州連合首脳会議は、各国の財政再建や債務危機克服に向け、さらなる措置を推進していくことで合意しました。EU財務相が直前の会合で、銀行同盟の創設に向け域内の大手銀行監督を欧州中央銀行に委ねる措置やギリシャへの追加融資に合意したことを受け、深夜まで8時間以上にわたって行われたこの日の首脳会合では、問題を抱えた銀行の破綻処理メカニズムを構築する方針が示されました。

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