1月20日から一週間の主な国際ニュース


* 26日、2月2日の総選挙を控えたタイの首都バンコクで総選挙の不在者投票を妨害していた反政府デモ隊と政府支持派が衝突し、反政府デモ隊の1人が発砲で死亡しました。昨年11月に始まった反政府デモの死者は10人となりました。警察当局によりますと、死亡したのはデモ隊のリーダーの1人です。選挙管理委員会は総選挙の延期を求めています。

* ウクライナで、政権側は野党指導者2人に首相と副首相のポストを提示して事態の打開を図ろうとしていますが、その後もデモ隊と警官隊が衝突し、緊迫した状況が続いています。今月には、デモを規制する法律が成立したことをきっかけにデモが激しくなり、これまでに少なくとも3人が死亡、400人以上がけがをしました。政権側と野党側は25日も事態打開に向けた交渉を行いました。

* エジプトで、民主化運動「アラブの春」が始まって3年になる25日に合わせて、暫定政府に抗議するデモ隊と治安部隊との衝突が全国に拡大して、これまでに50人が死亡し、混乱が一段と深まっています。エジプトでは今月、軍の権限を強化する新しい憲法案が国民投票で承認されましたが、ムスリム同胞団は反発を強めていて、対立による混乱が一段と深まっています。

* 23日、朝鮮民主主義人民共和国の国防委員会は金正恩(キムジョンウン)第1書記の特命として韓国側に公開書簡を送り、「あらゆる敵対行為の全面中止で関 係改善の道を開こうという我々の呼びかけに応じなければならない」と主張し、2月に始まるアメリカと韓国の合同軍事演習の中止を改めて求めました。朝鮮民主主義人民共和国は16日、国防委の重大提案として「敵対行為の全面中止」を求めました。

* 24日、インドネシアの首都ジャカルタにあるASEAN東南アジア諸国連合事務局の本部で、ASEAN・EU共同協力委員会の第21回会議が開催され、こ れまでの協力活動を総括し、今後の協力の効果向上と協力計画へ向けた措置を交換しました。この会議は、ASEANとEUとの対話関係の前向きな原動力を改 めて強調する共に、共同利益の多面的パートナー関係と協力を強化する方針です。

ご感想

他の情報