2月10日から1週間の主な国際ニュース

*          先週、朝鮮民主主義人民共和国のキム・ジョン・ウン第1書記は、キム・ジョン・イル総書記の生誕記念日にあたる16日、3回目の核実験成功を報告しました。これに対し、各国は強く反発しています。国連安全保障理事会で厳しい制裁措置を盛り込んだ新決議の採択を優先しています。同時にアメリカ独自の強力な制裁をちらつかせて中国に圧力をかけ、実効性のある決議に応じるよう迫る構えです。アメリカ政府は安保理協議で、朝鮮への経済制裁や船舶の貨物検査に強制力を持たせる国連憲章七章を新決議に盛り込むよう主張する方針です。

*          2月17日に、リビアはカダフィ政権崩壊2周年を迎えますが、この数日、同国の多くの都市は警戒を強化しました。トリポリやベンガジなどで、警察と軍隊が協力して、パトロールを強化するほか、多くのチェックポイントを設定しました。これより前に、リビア首相はチュニジアやエジプトとの国境を2月14日から18日にかけて一時的に閉鎖すると発表しました。これは暴動防止対策のための措置だということです。

*          世界約12億人のキリスト教カトリック信徒の頂点に立つ第265代ローマ法王ベネディクト16世が11日、高齢を理由に2月28日午後8時に退位すると表明しました。法王は伝統的に終身在位制で、バチカン関係者によりますと、生前退位は中世以来約600年ぶりです。次期法王は法王選挙会議で3月末までに選出される見通しです。

*          アメリカのオバマ大統領は一般教書演説で「数カ月以内に(移民制度を改革する)包括法案を通してくれれば、ただちに署名する」と述べ、増加する不法移民に市民権獲 得への道を開くと言われる法案について、議会に協力を求めました。昨年11月の大統領選では、中南米系有権者の7割以上がオバマ大統領の再選を支持しています。移民制度の改革は、2期目の最優先課題となりましたた。オバマ大統領は、共和党内の中道穏健派を巻き込み、今年上半期にも法案成立を目指したい考えです。

*          先週、巨大な隕石がロシアのチェリャビンスク州に落下しました。NASA=アメリカ航空宇宙局は16日、隕石の大気圏突入前の重さは約1万トン、直径は約17メートルと推定されると上方修正しました。ロシア非常事態省によりますと、被害を受けた建物は集合住宅3724棟を含む計4480棟に達したということです。

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