*ファシスト軍に勝利した第2次世界大戦終結から68年を迎えた5月9日、ロシアでは重要な祝日である戦勝記念日が祝われました。モスクワの赤の広場では9日、大規模な軍事パレードが開かれました。軍最高司令官でもあるロシアのプーチン大統領は、軍事パレードの演説で、まずはじめに大祖国戦争の参戦者たちに呼びかけました。赤の広場の軍事パレードには、軍人1万1000人、兵器101台、軍用機とヘリコプター68機、軍楽隊800人以上が参加しました。
*国連人権理事会が設置したシリア問題を担当する国連人権委員会のカーラ・デルポンテ調査官は先週、「シリア反体制派武装勢力がアサド政権側との戦闘で化学兵器のサリンを使用した可能性が高い」とスイスのラジオ局のインタビューで語りました。2012年以降、化学兵器の使用がシリアで疑われてきました。アメリカのある報道機関は、これまでアサド大統領側の部隊による化学兵器使用を指摘しました。一方で政権側は、反体制派がサリンを使用していると主張していました。今回の情報が事実とすれば、国際社会による反体制派支援にブレーキがかかる可能性もあります。
*ブルネイの首都バンダル・スリ・ブガワンでASEAN=東南アジア諸国連合はADMM第7回国防相会議を開き、ベトナムからはフン・クァン・タイン国防大臣率いる代表団が臨みました。「共に国民を保護する、共に将来を保護する」をテーマにした今回の会議はASEAN各国における国防面での交流の強化、ロジスティクス支援および人道的な地雷除去活動のADMMの専門家グループの設置について討議し、採択しました。
*先週に行われたパキスタンの下院(定数342)選で、ナワズ・シャリフ元首相が率いるPML(N)=野党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派が第1党となることが確実となりました。単独過半数に届かない場合でも連立協議を経てシャリフ氏中心の政権に交代する見通しです。同氏はアメリカの対テロ戦略に慎重な 考えを示しています。軍部とも微妙で、不安定な情勢が続く可能性があります。
シャリフ元首相は11日夜、地元の東部ラホールで「わが党が第1党となることは確実だ」と演説を行い、事実上の勝利宣言をしました。軍事クーデターが続いたパキスタンで、文民政権が任期を全うした上で選挙を通じ政権移行するのは初めてです。