* イラクのイスラム教スンニ派過激組織が支配を拡大しており、シーア派主体のマリキ政権が空爆などで必死の反撃に出る事態となりました。このままでは、宗派間の本格的な内戦に発展し、イラクは分裂し、マリキ政権は過激派の掃討に全力を挙げる一方、スンニ派も取り込んだ挙国一致体制の構築を急がなければなりません。ISIL過激派組織「イラク・レバントのイスラム国」はイラク戦争後、国際テロ組織アルカーイダ系の反米勢力を糾合し、隣国シリアの内戦でも反アサド政権側で戦い、武器や戦闘員、資金を得て勢力を伸ばしました。
* ウクライナ情勢を巡りロシアのプーチン大統領は、ウクライナのポロシェンコ大統領が発表した停戦を含む和平計画への支持を表明しましたが、ウクライナ東部では依然として散発的に戦闘が続いていて、期限までに停戦が実現するかは予断を許さない状況です。
* ロシアのプーチン大統領は先週モスクワで第2次世界大戦で犠牲になった兵士を追悼する式典で報道陣の質問に答え、ウクライナ情勢についてポロシェンコ大統領が発表した停戦を含む和平計画への支持を表明しました。
* 中国がベトナム東部海域、いわゆる南シナ海に石油掘削設備を新たに設置したことが明らかになりました。世界の多くの国は中国の挑発行為に引き続き猛反発しています。特に、6月21日と22日、北京で開かれた第3回世界平和フォーラムで多くの国の学者と専門家は中国の外交政策を強く批判するとともに、中国の行動は地域内の平和、安定を脅かしていると強調しました。
* 中国新疆ウイグル自治区のアクス、トルファン、ホータン各地区の中級人民法院(地裁)は16日、警察署襲撃などに関与したとしてテロ組織指導罪などに問われ、死刑判決を受けた7件計13人の死刑を執行しました。