* 中国がベトナムの排他的経済地域に石油リグ海洋981号を設置してからの2ヵ月後、先週となるベトナム東部海域におけるU字ラインが書き込まれた地図を発表しました。このような中、フィリピン外務省は中国の地図は国際法に深刻に違反していることを確認しました。
また、フィリピン駐在アメリカの大使はこの問題に深い懸念を表明し「国際社会は中国のU字ライン要求を承認しない」と述べました。更に、アメリカのバイデン副大統領は、シンガポールのリー・シェンロン首相と会談し、中国を念頭に、南シナ海を不安定にさせる動きに懸念を示し、領有権を巡る問題は、国際法にのっとって平和的に解決することが重要だという認識で一致しました。
* EU=欧州連合は、ウクライナのEU加盟への道を開く協定に署名し、ウクライナへの一層の支援を約束しました。これに対し、ウクライナのEUへの接近を警戒するロシアは反発を強めています。この協定は、EUとウクライナの貿易自由化を含む関係強化を目指すもので、ウクライナの前の政権は去年、ロシアからの圧力を受けて署名を見送ったことから政変につながりました。
* イラクでは、イスラム過激派組織によって制圧された北部などで政府軍が奪還に向けた作戦を続けていますが、過激派の側も地元の部族や旧フセイン政権の支持者の協力を得て激しく抵抗し、戦闘がさらに長期化するのは避けられない情勢です。
イスラム教スンニ派の過激派組織が制圧している北部のティクリットでは、29日もイラク軍が奪還に向けて市の周囲に大規模な部隊を配置し攻撃を続けました。
* 朝鮮民主主義人民共和国は先週、複数の弾道ミサイルを日本海に向けて発射しました。航空機や船舶への被害は確認されていません。日本と朝鮮民主主義人民共和国は7日1日、拉致被害者などの再調査に関する政府間協議を開催する予定です。