6月30日から一週間の主な国際ニュース



*  先週、中国は、護衛船や、軍艦、飛行機に援護されがら、石油リグ「海洋981号」 をベトナムの排他的経済水域に搬入し、引き続き不法な活動を行っていました。中国船はベトナム当局の船舶の活動だけでなく、漁民の漁獲活動をも妨害し、ベ トナム船に意図的に放水したり、体当たりするなどして、ベトナム船の破損を引き起し、ベトナム人を負傷させました。国際世論は 中国の挑発行為んい猛反発 しており、中でも、「この行為はベトナム東部海域いわゆる南シナ海を独占するという企みを実現するためのものである」と強調しました。

*  イラクでは、挙国一致の政権づくりに向けて新しい議会が招集されましたが、議長すら決められないまま休会となり、政治的な混乱に乗じて、イスラム過激派組織が勢力を拡大するのではないかという懸念も出ています。同国での暴力により、これまでに2千人が死亡しました。

*   日本政府は臨時閣議を開き、これまでの憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使を容認する ことを閣議決定しました。戦後日本の安全保障政策は大きな転換点を迎えました。安倍総理大臣は記者会見で、「行使容認は限定的だ」と強調し、「抑止力に よって日本が戦争に巻き込まれるおそれは一層なくなっていく」と説明しました。

*  先週、中国の習近平国家主席は韓国訪問を行いました。中国の国家主席が就任後、伝統的な友好国である朝鮮民主主義人民共和国より先に韓国を訪問するのは初めてです。習氏はこれまで、朝鮮民主主義人民共和国の金正恩(キムジョンウン)第1書記とは一度も会談していませんが、複数の国を歴訪するのではなく、一国のみの公式訪問を行うことも異例です。習主席としては、主権や領土を巡り、日本をはじめ近隣諸国と対立するなか、韓国を重視する姿勢をアピールして、この地域での孤立化を避ける狙いもありそうだと見られました。

*  ウクライナ軍は先週、親ロシア派が占拠していた同国東部ドネツク州のスラビャンスクとクラ マトルスクを掌握したと宣言しました。ウクライナのポロシェンコ大統領は、親ロシア派の武装勢力がスラビャンスクから退去したと発表しました。国家安全保 障国防会議の報道官によりますと、武装勢力が住宅や民間施設に入り込んでいたため奪還作戦は難航しました。

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