7月20日から一週間の主な国際ニュース


*     アメリカとキューバが国交を回復したのは1961年以来、54年ぶりです。20日、利益代表部から格上げされたワシントンのキューバ大使館では記念式典が 開かれ、キューバのロドリゲス外相らが歴史的な一歩を祝いました。大使館の前では関係正常化を支持するグループなどが集まり、アメリカが続けている経済制 裁を全面解除するよう声を上げました。一方、キューバのアメリカ大使館でも大使館業務を始めました。20日午後、ケリー長官はロドリゲス外相と会談し、キューバの人権問題などを話し 合いました。

*     国連安全保障理事会は20日、イラン核問題を巡って欧米など6カ国とイランが最終合意した「包括的共同行動計画」を承認する決議を全会一致で採択しました。イランが核開発制限に関する合意を履行すれば、経済制裁を解除しますが、それから合意に反した場合は制裁を再び科す内容です。IAEA=国際原子力機関がイランが核開発の制限の合意を履行していると確認した後、過去の安保理決議で決めた制裁は解除されます。

*     先週、日本政府は、日本と中国の中間線近くの中国側海域で中国が進めているガス田開発について、2013年6月以降に確認した12基を含む施設計16基の写真を公開しました。これについて、中国の程永華日本大使は「双方の意見の食い違いがない海域で、日本側から異を唱えられる余地は全くない」と述べる一方、話し合いを通じて、解決を目指す考えを強調しました。

*     IMF=国際通貨基金は24日、ギリシャ政府から新規融資の要請を受けたと明らかにしました。IMF報道官は声明で、同国や債権団のEU=欧州連合と協議する意向を示しました。EUはギリシャ財政の破綻を回避するため、同国に3年間で最大860億ユーロ(約11兆7000億円)を追加融資する方向で調整しており、このうち2割程 度をIMFに負担してもらいたい考えとされます。ギリシャは、IMFの現行支援策が2016年に期限切れとなるため、その後の支援を求めたとみられます。

*     アメリカ・ルイジアナ州の映画館で23日午後7時過ぎ、映画の上映中に男が銃を乱射する事件がありました。この事件で2人が死亡、少なくとも7人がけがをしました。重体の人もいるということです。また、地元当局によりますと、男は犯行後、銃で自殺したということです。

*     25日、ナイロビで、アメリカのオバマ大統領はケニヤッタ大統領と会談し、隣国ソマリアのイスラム過激派アルシャバーブ対策などを協議しました。両大統領は、テロ対策や汚職撲滅などで広範な協力関係を築くことで一致しました。会談後の共同記者会見でオバマ氏は、両国は安全保障分野での「強力なパートナー」だと強調しました。

*     NASA=アメリカ航空宇宙局は23日、地球から1400光年離れた太陽系の外に生命が存在する可能性のある新たな惑星を発見したと発表しました。地球の1.6倍の大きさで、恒星の周りを385日かけて回り、水があると考えられます。「地球のいとこのような存在」と表現しています。




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