7月3日から一週間の主な国際ニュース

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トリポリ市民が投票を行った

 カダフィ政権崩壊後で初めて行われたリビアの国会議員選は8日、開票作業が進み、地元メディアの報道によりますと、ジブリール前暫定首相率いるリベラル派の「国民勢力連合」が優勢のもようです。ただ、最終的な開票結果発表までには1週間程度かかる見通しです。 今回の選挙では、人口比などから、首都トリポリのある西部に100議席、第2の都市ベンガジのある東部に60議席、砂漠地帯の南部に40議席が割り振られました。 しかし、自治権拡大を求める声もある東部には、西部に比べて議席数が少ないとの不満がくすぶっており、選挙中も選管当局に対する妨害行為などが頻発、新議会選出後も混乱が続くことへの懸念が強まっています。

 シリア情勢を巡っては、6日にパリで欧米やアラブ諸国、日本などによる国際会議が開かれ、アサド大統領の退陣と政権の移行に向けて、新たな国連安保理決議の採択を目指すことが確認されました。会議の議長を務めたフランスのファビウス外相は7日、「1万6000人もの自国民を殺害した指導者が権力にとどまり続けることは、地域の安定のためにもありえない」と述べ、アサド大統領の退陣は避けられないという考えを改めて強調しました。
そのうえで、「アサド大統領はロシアや中国などの後ろ盾があると信じて権力に固執しているのであり、こうした国々からの支持が失われれば、政権は確実に弱体化する」と述べ、アサド大統領を擁護してきたロシアや中国の説得に全力を挙げ、国連の安保理で強力な決議を採択することで、新しい政権への移行を進めるべきだとする考えを示しました。

 アフガニスタンの復興を議論するアフガン支援国会議は8日、約80か国・国際機関が参加して東京で開かれました。米軍などで構成する国際治安支援部隊の2014年末の撤収をにらみ、各国と国際機関で今年から2015年までの4年間に計160億ドル(約1兆2800億円)超を資金拠出するとした「東京宣言」を採択し、閉幕しました。東京宣言には、アフガンが腐敗防止や公正な予算執行、経済成長など5分野で、数値目標を明示した「工程表」に沿って改革を進めることが明記され、改革の進展を踏まえて各国・機関が継続的に支援します。

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ASEAN外相会議で開会演説を行ったカンボジア首相

 東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議が9日午前、プノンペンで開会しました。12日には米国や中国、朝鮮民主主義人民共和国などが参加するARF ASEAN地域フォーラムも開かれます。フィリピンやベトナムが中国と領有権を争う南シナ海を巡り、ASEANが2002年に中国と署名した「南シナ海行動宣言」を法的拘束力のある「行動規範」に格上げすることを目指しています。朝鮮民主主義人民共和国の核・ミサイル問題も議題となります。

 

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