7月7日から一週間の主な国際ニュース


*  先週、国際世論は中国側がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に石油リグを設置したことを引き続き猛反発しました。

アメリカの首都ワシントンでアメリカの国際戦略研究所はベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海に関する第4回年次シンポジウムを開催し、アメリカ、中国、インド、日本、オーストラリア、マレーシア、フィリピン及びベトナムの著名な学者らが参加しました。

「この海域における現在の傾向とアメリカの政策」をテーマにしたこのシンポジウムでは、南シナ海における最近の情勢分析が行なわれました。また、参加者らは地域での緊張情勢の緩和と安定の維持に向けて、中国の挑発的な行動への対応策などを提出しました。

また、アメリカ上院とフランス語圏諸国の議会評議会は決議を出し、その中で、ベトナム東部海域いわゆる南シナ海での中国の挑発行為を強く批判しました。


*  国連安全保障理事会は先週、イスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスによる戦闘激化に「深刻な懸念」を表明し、イスラエルとハマスに2012年11月の停戦合意に立ち戻るよう呼び掛ける報道声明を発表しました。

声明は、市民の犠牲が相次いでいることを念頭に、当事者に対し「市民の保護を含む国際人道法の精神を尊重するよう求める」としています。

*  ロシアのプーチン大統領は先週、キューバを訪問しラウル・カストロ国家評議会議長と会談しました。露大統領のキューバ訪問は2008年以来6年ぶりです。

ウクラ イナ危機で欧米から制裁を受けるロシアですが、プーチン氏はキューバに引き続き、ニカラグア、アルゼンチン、ブラジルを歴訪し中南米の左派政権と関係強化を 図ることで、国際社会での孤立感を打ち消し、アメリカに対抗する狙いがあります。


*  中国とアメリカによる第6回戦略・経済対話が先週、北京で開かれました。中国の習近平国家主席の特別代表を務める楊潔チ国務委員と、アメリカのオバマ大統領の特別代表を務めるケリー国務長官が戦略対話を主宰し、両国政府の関係部門が参加しました。

双方は第5回戦略・経済対話の枠組みの下、重要な二国間問題や地域問題、グローバルな問題について意見交換し、「新しい形の大国関係」構築に向けて、戦略的な相互信頼を深め、意見の相違点などを建設的にコントロールして管理することに合意しました。

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