8月15日から一週間の主な国際ニュース

*先週、ロシア国防省は、イランのハマダン近郊の基地から出撃したロシアの長距離爆撃機が過激派組織「イスラム国」(IS)などシリアのテロ組織の複数の拠点を空爆したと発表しました。ロシアメディアによりますと同国機がイランの軍事基地からシリアを空爆するのは初めてでした。シリアのアサド政権を支援するロシアとイランは8日の首脳会談で対テロ戦での協力を進めることを決めていました。両国の軍事面での連携強化は、アサド政権と反政府勢力が対立するシリア内戦の戦況にも影響を及ぼすとみられました。

*先週、韓国国防省のムン・サンギュン(文尚均)報道官は、「北がプルトニウムを確保するために再処理を進めている事実を把握している」と述べ、朝鮮民主主義人民共和国が使用済みの核燃料を再処理して、核兵器の原料となるプルトニウムの抽出を再開しているという見方を明らかにしました。そのうえで、「国連安全保障理事会の決議に違反しており、韓国政府は、関係国や国際機関と緊密に対応を協議していく」と述べ、国際社会と連携して、朝鮮への圧力を一段と強化していく考えを強調しました。

*先週、シリアとの国境に近いトルコ南東部ガジアンテプで、結婚式を狙った攻撃があり、少なくとも51人が死亡しました。エルドアン大統領は21日、12─14歳の未成年者による自爆攻撃だったとし、過激派組織「イスラム国(IS)」が関与した可能性が高いとの見方を示しました。

*先週、西アフリカのアンゴラとコンゴ(旧ザイール)で黄熱病が流行し、感染拡大を食い止めるためにこのほど緊急予防接種が始まじました。世界保健機関(WHO)によりますと、両国では黄熱病のためこれまでに400人以上が死亡していました。ワクチンをできるだけ多くの人に行き渡らせるために、接種量は標準の5分の1の量にとどめました。この措置は限られた量で最大限の効果を発揮させる手段として諮問機関が提言しました。WHOはアンゴラのために2100万回分、コンゴのために1150万回分のワクチンを承認しました。

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