* 先週、国連総会の一般討論演説がニューヨークの国連本部で始まりました。グテーレス事務総長は、年間活動報告を行い、核の脅威、過激主義、テロリズム、気候変動など、世界が直面している脅威や課題に懸念を示していました。また、一般討論演説の開幕式で、ライチャーク議長が、「平和と衝突の防止」を国連の業務の中心とし、人間本位で活動を進めていくという理念について説明しました。そして、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実現や、気候変動に関する国際的な枠組みの「パリ協定」への支持を再度表明しています。

＊ 国連のグテレス事務総長は先週、国連本部で朝鮮民主主義人民共和国の李容浩外相と会談し、朝鮮半島を巡る緊張に懸念を表明、核・ミサイル開発などを禁じた安全保障理事会の決議を順守するよう求めました。事務総長報道官が発表しました。事務総長は、政治的な解決が必要だと強調しました。朝鮮民主主義人民共和国国内の困窮している人々に人道援助を続けることが重要とも訴えました。

* 先週、投票が行われたドイツの連邦議会選挙は、メルケル首相の与党が第１党の座を維持し、メルケル首相は、このあと４期目の政権の発足に向けて２つの少数政党との連立交渉に臨む見通しですが、それぞれの政党の立場が異なることから、交渉が難航することも予想されます。ドイツの連邦議会選挙は、開票の結果、各党の得票率は、メルケル首相率いる中道右派のキリスト教民主・社会同盟が３３％、第２党で中道左派の社会民主党が２０．５％で、最終的な議席は確定していないものの、いずれの政党も議席を減らす見通しです。

＊ イランは先週、新型弾道ミサイル「ホラムシャハル」（射程２０００キロメートル）の発射実験に成功したと発表し、アメリカの圧力に屈することなく兵器開発を継続する方針を明らかにしました。イランの国営テレビは発射実験の様子を映像で伝えましたが実験日時や場所は明らかにしていません。アメリカはイランのミサイル開発は国連決議に違反するとして同国に制裁を科してきました。一方、イランはミサイル開発の目的は核兵器運搬ではないとして、国連決議違反との見方を否定しています。

＊ メキシコ中部で先週起きたマグニチュード（Ｍ）７・１の地震で、死者数は少なくとも計３２０人となりました。同日朝にもＭ５・７の地震が発生するなど揺れが続いており、当局が警戒を強めています。