9月22日から一週間の主な国際ニュース


*                シリアとイラクで勢力を拡大するイスラム過激派組織「イスラム国」に対し、アメリカ軍は先週、空爆を行い、このうちシリアでは東部デリゾール県で戦車を破壊したと発表しました。その他に対する米国主導の国際的連携は、英国、ベルギー、デンマークがイラクへの空爆作戦参加を承認したことで、さらに広がりました。アメリカ国防総省は、イスラム過激派組織「イスラム国」の壊滅を目指す軍事作戦は長期的なものになるとしたうえで、空爆だけでなく地上で「イスラム国」との戦闘に当たるシリアの穏健派の反政府勢力への支援を拡大する必要性を強調しました。

*                地球温暖化対策を話し合う国連気候変動首脳会合(気候変動サミット)は先週、再生可能エネルギーの利用拡大や発展途上国の支援に向け数十億ドルの資金を調達することで合意しました。サミットは国連の潘基文事務総長が主宰し、2030年までに熱帯雨林の消失を食い止めることや都市部で新車販売の30%を電気自動車にするといった拘束力のない目標を定めました。これらの目標は2015年末に開かれる国連気候変動パリ会議に向けてのたたき台となります。

*               アフガニスタンの独立選挙委員会は先週、アシュラフ・ガニ元財務相が大統領に選出されたと発表しました。大統領選の第1回の投票から5カ月を経て、結果をめぐる混乱に終止符が打たれました。対抗馬のアブドラ元外相は選挙で不正があったと訴えましたが、両者は「挙国一致政府」を発足させる合意書に署名しました。選管は今回、最終的な得票数を公表していません。

*               日本の安倍晋三首相は先週、訪問後のニューヨーク市内で同行記者団に対し、11月に北京で開かれるAPECアジア太平洋経済協力会議首脳会議 の際に、中国の習近平国家主席と首脳会談を行いたい考えを改めて示しました。首相は「首脳会談が行われていない状況は残念だ。両国が静かな努力を進めていくこ とが大切だ」と指摘しました。

*               停戦合意の後も散発的な戦闘が起きているウクライナで、市民が2万個近いランタンを一斉に空に飛ばして、平和を願いました。国連によりますと、ウクライナでは政府と親ロシア派との4か月半におよぶ戦闘で、市民を含む3000人以上が犠牲になり、今月5日に停戦で合意した後も、東部で散発的な戦闘が続いています。

 

 

 

 

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