先週の主な国際ニュース11月16日から



*国連安全保障理事会は先週、パリ同時多発テロを非難し、過激派組織「イスラム国」と「あら ゆる手段で戦う決意」を表明する決議案を全会一致で採択しました。同時テロなどで犯行声明を出した「イスラム国」が「国際平和と安全に対する世界規模の前例の ない脅威」になっているとし、国際社会に対決を呼び掛けました。

*パリでは、同時テロ事件のあと、一時閉鎖していた観光施設の多くが今週、再開しましたが、周辺にはテロへの警戒に当たる警察官や兵士の姿も見られ、緊張感に包まれています。このうち、パリの中心部にあるエッフェル塔は、16日にいったん再開されましたが、従業員らが安全が確保されていないとして抗議したため再び閉鎖するなど 対応が二転三転し、最終的に17日の夜から再開されました。再開後は、銃を持った警察官や兵士が警戒にあたっているほか、訪れたすべての人に対して荷物の チェックを行うなどしていて、観光客の数もふだんと比べて大幅に減っています。

*先週、フィリピンの首都マニラで第23回APECアジア太平洋経済協力会議首脳会議が開かれました。会議ではアジアや世界の安全確保は、世界的な問題になっています。包括的な経済、よりよい世界の構築、太平洋地域の貿易の拡大、経済的統一、投資の拡大、人材開発について討議が行われました。会議にはベトナムのチュオン・タン・サン国家主席も出席しました。

*先週、グエン・タン・ズン首相率いるベトナム代表団はマレーシアの首都クアラルンプールで開催されたASEAN=東南アジア諸国連合の第27回首脳会議に臨みました。首脳会議への参加を機に、ベトナム代表団は独立、自主、多方面、全方位、国際社会への主体的な参入という外交路線を継続するとともにASEAN内の連携の強化、地域の平和、安全保障、協力、発展の強化におけるASEANの重要な役割を高めることを目指しました。


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