先週の主な国際ニュース21日から

*アメリカのオバマ大統領は先週、英国、フランス、ドイツ、イタリアの欧州主要4カ国の首脳とウクライナ問題をめぐるロシアへの追加制裁について協議しました。協議に参加した5カ国はいずれも、追加制裁がいつ実施されるかについては特定していません。ただ、協議では5カ国首脳が、新たな制裁はロシアの特定の個人や企業を対象とした追加措置で、ロシア経済の主要部門を幅広く制裁する措置にはしないことで合意しました。

*イスラエルは先週、パレスチナ自治政府と去年7月から続いていた中東和平の中断を決定しました。パレスチナ自治政府とガザ地区を実力支配する「ハマス」の和解に反発しています。イスラエルのネタニアフ首相は「イスラエルを破滅させるというテロリストと交渉は出来ないと、「ハマス」との関係改善に働いたパレスチナ自治政府のアバッス議長を批判し、「ハマス」との和解合意を見直さない限り、これ以上の交渉は無いとの考えを示しました。

*アメリカのオバマ大統領は先週、日本と韓国、マレーシア、フィリピンを歴訪しました。昨年10月にアメリカ政府機関閉鎖問題でキャンセルした予定を埋め合わせ、アジア重視の姿勢を改めて強調しました。オバマ大統領は1期目の任期中、当時のクリントン国務長官とともに「アジアへの軸足移動」を打ち出しましたが、実際にはイランの核問題や最近のウクライナ情勢がはるかに大きな注目を集めていました。

*韓国南西部沖のフェリー沈没事故で、船長らを警備艇で救出した韓国海洋警察の救助チーム隊員が先週、現場近くの珍島で記者会見し、「救助した相手が乗員たちだとは分からなかった」などと、当時の様子を振り返りました。隊員は、事故発生後、警備艇で現場に直ちに到着しました。フェリーは左側に40~50度ほど傾いており、警備艇の放送機器で乗客にフェリーから海に飛び込むよう促したということです。イ・ジュンソク船長=遺棄致死容疑などで逮捕された乗員は、最初に操舵(そうだ)室付近の甲板に出てきました

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