先週の主な国際ニュースをお伝え


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COP17国連気候変動枠組み条約第17回締約国会議は先週、2012年末で期限切れとなる京都議定書の期限を延長し、20年に新たな法的枠組みを発効させることなどを盛り込んだ「ダーバン合意」を採択して閉幕しました。 温室効果ガスを世界全体で削減する体制への道筋がようやくつきましたが13年以降、日本を含めほとんどの国が削減義務のない状態となり、事実上の「空白期間」が生まれます。先進国だけに削減を義務付けた京都議定書の延長期間は2013から2017年と2013から2020年までが併記されましたが来年カタールで開かれるCOP18で決定し、議定書の改正手続きを行います。

ロシア下院選挙、定数450が先週行われました。その結果、政権与党「統一ロシア」がかろうじて議席の過半数を維持したものの75議席近くを減らす「惨敗」になりました。野党の共産党や公正ロシアは躍進しています。選挙は来年3月に実施される大統領選挙の前哨戦と位置づけられましたが、有権者が統一ロシア党首を務めるプーチン首相の「長期支配」への反発を示した形となりました。

欧州債務問題の行方を占ううえで市場が注視していたEU欧州連合の首脳会議が先頃、閉幕し、イギリスを除くEU26カ国で財政規律の強化を目指す新たな条約をつくることで合意しました。12年3月までに新条約の締結を目指す新条約では、財政赤字がGDPの3%を超えた国に対して、大半の国が反対しない限り自動的に制裁が課されます。また、景気循環の影響を除いた構造的な財政赤字が国内総生産GDPの0.5%を上回らないようにする規定を各国の憲法などに盛り込むことが求められます。

昨年6月の総選挙いらい、540日間も政治空白が続いていたベルギーで先週、国王アルベール2世がワロン系社会党のエリオ・ディルポ党首を新首相に任命しました。水曜午後に王宮で行われる就任宣誓をもって、ようやく新政権が発足します。

2014年末までに予定されるISAF国際治安支援部隊撤退とその後のアフガニスタン支援を協議する国際会議が先週、ドイツ・ボンで開かれ、世界85カ国からのおよそ100人の代表が出席しました。この会議はアフガニスタンを自由、平和及び繁栄した国家にするため行われたものです。会議で発言にたった国連のパンギムン事務総長はアフガニスタン大統領が今今回の会議を主催するのはアフガニスタンの安定を目指す重要な兆を見せていることを強調しました。


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