(VOVWORLD) -旅客機はボーイング737型機で、乗客149人、乗員8人が乗っていたとみられるということです。
10日、アフリカ北東部のエチオピアでの首都アディスアベバの空港から隣国ケニアに向かった旅客機が離陸直後に墜落し、航空会社は150人余りの乗客・乗員の全員が死亡したと発表しました。
エチオピア航空によりますと、10日午前8時半すぎ、首都アディスアベバからケニアの首都ナイロビに向かった旅客機が離陸から6分後に連絡が途絶え、アディスアベバからおよそ60キロ離れた場所に墜落しました。
旅客機はボーイング737型機で、乗客149人、乗員8人が乗っていたとみられるということです。特に、今週ナイロビで環境関連会議を主催する国連は今回の事故で職員19人が犠牲になったことを明らかにしました。
事故は、アディスアベバ発ET302便として運行されていた737 MAX 8、機体番号(レジ)「ET-AVJ」で発生しました。エチオピア航空の最高経営責任者は、ET302便のパイロットから技術的な不具合の報告があったと説明しました。アディスアベバの空港への着陸許可も求められていたことを明らかにしました。
エチオピア航空は、「生存者はいない」として、全員が死亡したと発表し、墜落現場の写真では地面に大きな穴が空き、旅客機の残骸とみられる物が散乱している様子を伝えています。
エチオピア政府は、11日、国として喪に服すことを宣言しました。事故を受けて、各国首脳が哀悼の意を表し、事故原因を早く究明するとの希望を表明ています。また、同国政府は旅客機が墜落した原因を急いで調べているとしています。
小型旅客機「737MAX8」は2018年10月にもインドネシアでライオン航空の運航便が墜落しました。わずか半年の間に2度の墜落事故を起こしたことになりました。
アメリカメディアは、今回の事故を受けて、ボーイングが今週予定していた、最新鋭の旅客機をメディアに披露するイベントを延期すると伝えました。同型機に関する2つの事故がこの4ヶ月間発生したことから、この同型機に対する特別な警鐘が鳴らされているとしています。