(VOVWORLD) -2018年に入り、朝鮮半島に発生している核問題機は前向きな変化を見せてきました。これはこの1年間、朝鮮半島で続いていた緊張情勢に反対することだと評されています。
この間、韓国と朝鮮民主主義人民共和国の首脳らの発表には『対話』『交渉』や『平和』という言葉が幾度も繰り返されました。国際世論は長年来続いてきた朝鮮半島の緊張情勢が徐々に緩和されることを期待しています。
朝鮮民主主義人民共和国の金正恩(キムジョンウン)労働党委員長は新年の挨拶の中で、自分には韓国と「対話の用意がある」とも述べ、韓国に対する友好の「オリーブの枝」ともとれる表現をしました。
キム委員長は「2018年は北と南の双方にとって、大事な年になる。北は建国70周年を迎え、南は冬季五輪を開催する」と指摘しました。この表現は、過去1年間の敵対的な姿勢から大きく逸脱したものと受け止められています。
金氏はその上で、今年2月9日から韓国・平昌で予定される冬季五輪に選手団を送る可能性もあると、さらに友好姿勢を示唆しました。韓国は以前から、朝鮮民主主義人民共和国選手団の出場を歓迎すると表明しています。
「冬季大会に参加すれば、民族の団結を示す良い機会になる。大会の成功を願っている」と委員長は述べ、「両国の担当者が喫緊に会談し、その可能性を協議するかもしれない」と五輪出場に前向きな姿勢を示しました。
そして3日、韓国と朝鮮民主主義人民共和国は両国の直通電話を再開しました。2月に韓国で開催される平昌冬季五輪を前に、朝鮮民主主義人民共和国は緊張緩和に向け、今月9日に韓国と会談を行うとの提案を受け入れました。
また、韓国とアメリカの両国首脳が平昌(ピョンチャン)冬季五輪の期間に合同軍事演習をしないことで合意した翌日、韓米連合司令部が演習延期を公式に発表しました。
韓国と朝鮮民主主義人民共和国が9日、2年1ヵ月ぶりに交渉テーブルで対座します。これは南北朝鮮の首脳が直接「速戦即決」で実現させた会談です。様子を見ていたトランプ大統領もひとまず南北朝鮮の対話を支持しています。現在、国際世論が関心を寄せているのは韓国と朝鮮民主主義人民共和国がこの絶好のチャンスを掴んで、朝鮮半島の緊張情勢を平和的措置で解決するかということです。