19日からの一週間の主な国際ニュース


*内戦が続くシリアで過激派組織IS=イスラム国を対象に空爆を行っているとするロシア軍は、シリア国内の空軍基地を外国のメディアに初めて公開し、ロシアがISへの対応で重要な役割を果たしていることをアピールしました。ロシア国防省の報道官は、「アサド政権側との情報交換や、偵察などによって、テロリストの拠点だと100%の確証を得てから空爆を行っている」と述べ、民間人に被害が出ないよう空爆を行っていると強調しました。

*先週、イスラエルとパレスチナの間で衝突が相次ぎ、緊張が高まるなか、アメリカとロシアそれにEU=ヨーロッパ連合と国連の4者が対応を協議し、双方に自制を求めるとともに、特使を派遣するなど、緊張緩和に向けた働きかけを強化していくことにしました。イスラエルとパレスチナの間では、エルサレムの聖地を巡る対立をきっかけに、衝突や襲撃事件が相次ぎ、これまでに50人以上が死亡しました。

*朝鮮半島西側の黄海で、24日、北朝鮮軍の警備艇が南北の境界線を越えて韓国側の海域に侵入したため、韓国軍が警告射撃をしたことが明らかになりました。これに対し、朝鮮民主主義人民共和国は、「南側が軍事挑発をした」と主張しています。韓国国防省によりますと、24日午後、朝鮮半島西側の黄海に浮かぶヨンピョン(延坪)島の近くで、漁船の活動を監視する朝鮮民主主義人民強国の警備艇が、南北の境界線NLL=北方限界線を越えて韓国側の海域に侵入したため、韓国海軍が警告射撃を行いました。

*先週、北京で、法律施行と安全保障を巡るアセアンと中国の大臣レベル会議が開かれました。この会議では地域内の安全保障並びに地域内の各国の新たな協力仕方について討議が行われた。これに先立ち、20日、DOC=ベトナム東部海域いわゆる南シナ海行動宣言の実施に関するアセアンと中国の第10回会議が行なわれました。

*ウクライナ政府は、ロシアによるクリミア半島の強行編入などへの制裁として、25日から、ロシアの航空会社による、ウクライナへの乗り入れを禁止しましたさらに、ロシアも報復措置として、同じく25日から、ウクライナの航空会社の、ロシアへの乗り入れを禁止したため、両国を結ぶ直行便がなくなることになりました。

*10月24日が国連デーであることに因み、ニューヨークの国連本部では23日夜、国連創設70周年を祝う国連の日コンサートが行われました。国連平和大使でもある中国人ピアニストのラン・ラン(郎朗)氏、韓国KBS交響楽団、及びニューヨークのハーレム・ゴスペル・クワイアなどが参加しました。パン・ギムン国連事務総長は、「われわれの機構は完璧でないかもしれないが、国連がなければ、世界は多くの希望を失ってしまうだろう。最近、国際社会は持 続可能な開発のための2030アジェンダを採択した。持続可能な開発目標の実現を確実なものにするためにも、国連という組織はさらに強くならなければなら ない」と述べました。

 

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