2月7日から一週間の主な国際ニュース


*      7日、朝鮮民主主義共和国は長距離弾道ミサイルを発射したと発表しました。これを受け、アメリカと韓国政府は、アメリカの最新鋭地上配備型迎撃システム、高度防衛ミサイルの韓国配備に向けた協議を開始すると発表しました。韓国国防省は早期の配備を模索するとしています。また、ドイツ南部ミュンヘンで14日閉幕した「ミュンヘン安全保障会議」では、核実験と長距離弾道ミサイル発射を行った朝鮮民主主義人民共和国への対応がテーマの一つになりました。カギを握る米中両国の代表者は互いに取り組みを批判し、強い不満を表明し、足並みがそろわない現実を改めて浮き彫りにしました。

*      12日、ミュンヘンで、シリア内戦の終結を目指す関係国による会合が行われ、1週間以内に敵対行為中止を目指すとともに、包囲された都市への迅速な人道支援を確保することで合意が成立しました。ロシアのラブロフ外相は記者会見で、敵対行為の中止はシリアとイランの大半を制圧している過激派組織イスラム国やアルカイダ系武装組織ヌスラ戦線には適用されないとして、シリアでの空爆を継続すると述べました。

*      NATO=北大西洋条約機構の国防相会議が始まり、ロシアの脅威が高まっているとして、東ヨーロッパなどに派遣する部隊を増強する方針で一致しました。NATOのストルテンベルグ事務総長は、10日の記者会見で、「ロシアは軍備を拡大し加盟国に脅威を与えており相応の対応が必要だ」と述べる一方、冷戦時の軍拡競争を再燃させるものではないとして、ロシアとの政治対話の再開を目指す考えを強調しました。

*      先週、リビア大統領評議会は挙国一致内閣を任命しました。この内閣は13人の大臣と5人の国務官から構成されています。これは、同国での混乱状態に終止符を打つと期待されています。

*      ブラジル政府は13日、同国で猛威をふるうジカ熱の撲滅キャンペーンを全土で開始しました。356カ所の町で300万軒の家を訪問する同キャンペーンには、ルセフ大統領をはじめ27人の閣僚やトンビニ中央銀行総裁らが参加しました。軍も22万人の兵士を動員し、ジカ熱対策啓発のチラシを配布しました。大統領はリオデジャネイロ郊外の町で「世界はデング熱には負けたが、同じ蚊を媒介する黄熱病には勝った。ジカ熱との戦いにも勝つ」と述べ、撲滅には国全体の団結が必要と呼び掛けました。

*      先週、ベトナムや、中国、韓国、シンガポールなど多くのアジアの国々の国民は2016年の旧正月を迎えました。世界各国の首脳らは、これらの国々の国民に正月のお祝い言葉を送りました。

*      先週、世界各国はバレンタインデーを迎えました。ロシア極東のサハリンでバレンタインデーを前に、愛をテーマに雪像を作るイベントが開かれ、参加者たちがハートをあしらった作品などを作り上げました。また、台湾ではバレンタインデーの夜、カップルたちが集まり、2人の愛を赤いハート型のランタンなどに書き記し、飛ばしました。

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