9月2日から一週間の主な国際ニュース

* 9日、APECアジア太平洋経済協力会議の首脳会議が閉幕しました。APECの指導者らは「成長のための統合、繁栄に向けた刷新」をテーマにした共同声明を出したほか、エネルギー安全、貿易自由化、教育面swの協力、汚職防止に関する5件の文書に調印しました。同声明と文書は地域の経済協力促進、APECの役割向上というAPECの決心を確認しました。

* ミャンマーのテイン・セイン大統領は内閣改造を行いました。昨年3月の政権発足以来、初となる内閣改造では、アウン・ミン鉄道相ら改革派の主要4閣僚を大統領府相に横滑りさせ足場を強化する一方、保守・強硬派のチョー・サン情報相兼文化相を事実上、更迭しました。改革と民主化を加速する布陣となり、省再編を伴う第2弾の改造も予想されます。今回の内閣改造により、30閣僚のうち11閣僚が交代しました。

* 日本と中国などとの間で帰属が問題となっている尖閣諸島(中国名・うおつり)について、野田首相は先週、同島の購入に向けて政府と所有者との交渉が最終段階にあることを明らかにしました。現在の問題は所有権に関するものであり、個人、都、国のいずれが所有するのかという問題です。中国側にはこのような我々の考え方を明確に、毅然として伝える必要がある」と述べました。政府が同島を購入する目的については、「同島を平穏かつ安定的な方法で維持管理する」ことだと説明しました。中国政府はこのような日本側の動きに反発しており、中国外務省の報道官は「うおつり島に対する日本政府による一方的な行為は、不法で無効だ」と日本側の動きをけん制しました。また、9日、ウラジオストクでAPECアジア太平洋経済協力会議に出席した胡錦濤国家主席が野田佳彦首相と言葉を交わし、日中関係と尖閣諸島問題について中国側の立場を表明しました。

* アメリカの民主党は4日から6日までの日程で、ノースカロライナ州シャーロットで党大会を開きました。再選を目指すオバマ大統領は最終日の6日、11月の大統領選 の同党指名候補としての受諾演説を行いました。アメリカ世論調査では、共和党のロムニー候補との支持率の差が狭まる一方、アメリカの経済は回復からは程遠い状況にあります。ただ、有権者はロ ムニー氏よりはオバマ氏に親しみを感じています。オバマ陣営は、大統領は厳しい環境にあることを十分承知していると語りました。

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