(VOVWORLD) -リスナーの皆さんから寄せられたお便りを音楽と共にお送りするおしゃべりタイムの時間です。
ソン リスナーの皆さん、こんにちは、ソンです。
ハー こんにちは、ハーです。今日はまた、ベトナムの諺をご紹介します。今回は、誰かの怠け癖によく使われる諺ですね。ソンさん、
ソン はい、それは「Há miệng chờ sung(ハー・ミィエン・チョー・スン)」です。日本語に訳するとに、口を開けてイチジクを待つという意味です。
ハー イチジクは、クワ科イチジク属の落葉高木、またはその果実のことですね。この諺の意味を聴くと、瞬時に理解できにくいと思いますが、どうでしたかみなさん?
ソン 実際、この諺は、ベトナムのある笑い話のタイトルでした。ちなみに、その笑い話をお聴きいただきましょう。
ハー 昔、両親のいない男性がいました。彼は、勉強も仕事も何もしたくなかった。毎日、イチジクの木の下で、仰向けになって、口を大きく開けたままの状態で、イチジクが口に落ちてくるまで待ち、落ちてきたらそのイチジクを食べるのです。
ソン しかし、いくら待っていても、イチジクは沢山落ちてきましたが、彼の口の中には一つも落ちてきませんでした。偶然、彼に近づいて来る人がいたので、彼はその人に声をかけて、落ちたイチジクの実を口に入れてもらいました。
ハー さんざんなこと、この人も怠ける人でした。この人は、立ったまま、足の指だけでイチジクをとって、彼の口に入れてしまいました。その時に、彼は「どうしてお前はそんなに怠け者なんだ」と大変怒って叱りつけました。
ソン はい以上でした。二人とも怠け者でしたね。
ハー 何もしたくないのに幸運がやってくるなんてありえないですね。
では、次に、お便りをご紹介します。福岡県北九州市のきのした・ひろみちさんからのメールです。
「ベトナムの声が始まって55年になるのですね。これからもベトナムの事をもっと知っていきたいと思います。おしゃべりタイムでホイアン旧市街のランタン祭りの話がありましたが、私はホイアン旧市街に行ってみたいと思いました。路上のランタンや灯籠流しの風景はキレイでしょうね。戴いたベリカードにホイアン旧市街の写真がありましたが、とてもキレイでした。さて、質問ですが、日本では5月5日は子供の日ですが、4月5日のおしゃべりタイムで国際子供デーや中秋節の日が子供のイベントと言われてましたが、どんな風にお祝いするのか教えて下さい。番組で取り上げていただいたら幸いです。」
ソン 木下さん、メールありがとうございます。去る6月1日は「国際子どもデー」でしたね。
ハー ええ、ちょうど、生徒が1年の学期を終えて、夏休みに入る頃ですね。そこで、子ども向けのイベントは、幼稚園や学校で行なうのではなく、従業員の多い会社や住民の多い居住地などでよく開催されます。
国際子どもデーの活動 |
ソン このイベントでは、この1年間の学年度に立派な成績を収めた子どもへの賞状、賞品の授与式と子どもたちによる文芸公演や、遊びなどが行われます。
ハー この日が近づくと、道端の店や市場などでは子供が喜びそうな玩具を一斉に売り出します。自分の子どもだけでなく、親戚の子どもにも玩具、または衣類などを買ってあげる習慣もあるからです。
ソン 確かに、子供からみれば、国際子どもデーは「おもちゃを買ってもらえる日」として定着しているようですね。
ハー また、旧暦7月15日の中秋節のイベントは、生徒たちが学校生活に戻ったばかりに行われます。
ソン 中秋節の日の1ヶ月ほど前に、どこへ行っても月餅の販売店を見かけるようになります。
ハー 中秋節の日の夜に、家族団らん、または、友達同士で、農村部では庭、都市部では広い敷地に月餅やお菓子、果物、色々な形を模った提灯を綺麗に飾りして月を眺めながら、歌ったり、色々な遊びをしたりします。
ソン、中秋節のイベントの目玉の一つが「獅子舞」ですね。獅子舞への参加者らは、主に住宅街や大通りに出没し、獅子舞が太鼓やシンバルに合わせて舞います。家の了解をとれば、獅子舞は自宅に入り、舞います。
ハー 子どもではなく、大人も楽しめるイベントですね。
ソン そうですね。では次のお便りを紹介しましょう。三重県つ市の・かわぞえ・みつのりさんからのメールです。
ホイアンの麺料理のカオラウ(Cao Lau) |
「Xin chào! 4月25日放送の『ベトナムディスカバリー』でホイアンの麺料理のカオラウ(Cao Lau)が、紹介されました。カオラウには、17世紀前半に伊勢の商人・角屋七郎兵衛(かどや・しちろうべえ)が持ち込んだ伊勢うどんをルーツとする説があります。伊勢うどんは、三重県伊勢市を中心に食べられるうどん料理の一種で、たまり醤油を使った黒く濃厚なつゆを、太い緬に絡めて食べるものです。カオラウと伊勢うどんの関係に三重県人の一人としてとても縁の深さを感じます。私のベトナムへの親近感が、更に増しました。カオラウの他にベトナムの料理には日本の料理に似たものがありますか?ご回答いただけましたら、有難いです。」
ハー 川添さん、メールありがとうございます。ベトナムの料理には日本の料理に似たものが幾つもあると思いますが、ソンさんは日本にいたので詳しいでしょうね。
ソン ありますね。それは、もち米で出来たBanh Day(バイン・ザイ)です。バイン・ザイは日本のお餅とそっくりですね。
XoiDoDen 小豆のおこわ |
ハー 同じのもち米で出来た料理のXoiDoDen(ソイ・ド・デン)、つまり小豆のおこわです。ベトナムの小豆は日本の小豆よりも小ぶりのものですが、見た目も食感も日本のお赤飯さながらのおこわです。
ソン あと、特に名前があるわけではないけれど、魚と大根の煮つけやじゃが芋と豚肉の煮付けなど、いわゆる「おそう菜」系のものはとても似ている気がしますよ。
ハー だから、ベトナムで暮らす日本人が住みやすいのかもですね。
次に、神奈川県ふじさわ市の・あずみ・きんやさんから5月8日の消印で頂いたお便りです。
「日本語課スタッフの皆さま、開局55周年お祝い申し上げます。
毎週楽しく聞かせていただいております。初めてベトナムの声放送を聴いて受信レポート出したのが今から40年前と記憶していますが、当時はBCLブームということもあって日本にはDxer が相当数いたと思います。今回の記念放送では貴局の歴史を改めて認識してスタッフの皆様の苦労やリスナーの皆様の仁愛精神によって貴局がここまで発展したのだと感慨深いものがありました。
放送でアンさんが言っていましたが、ラジオ以外のメディアが急速な発展を遂げているのにおいて貴局の放送の在り方についてもスタッフの皆様のご苦労は大変なものと感じます。
個人的にはVOV5は地域密着型のローカル色豊かな放送局と認識していますので、今後も各地域の話題などを中心に取り上げていただければと思います。また、ハノイからホーチミン間の高速道路建設や他のアジア各国からの資本投下を含めて急速な経済発展を遂げている貴国の状況や未来へのテーマについても解り易く放送で解説していることも本当に助かります。
私の勤めている会社もロンアン省に生産工場を持っていますが、スタッフは大らかで優しくとても頼りがいのあるので本当に感謝しています。
毎日の番組作りはご苦労があると思いますが、スタッフの皆様におかれましては御身体に充分ご配慮されてこれからも楽しい放送を期待しております。」
ソン あずみさん、お便りありがとうございます。私たちの日本語放送が、あずみさんのお役に立てれば幸いです。今後とも、引き続きこの放送をお聴きくださり、ご感想をお寄せくださいね。
次に、秋田県おおだて市の・ふくだ・ひさたかさんから5月5日消印で頂いたお便りです。
「暖かい誕生日のカードをお送りくださり、ありがとうございました。毎年聴き留めていただいて感謝しています。43歳を迎えましたが、楽しくないことと孤独な日々とを送っています。昨年の11月から人工透析治療を始めました。慢性腎不全によるものです。ベトナムでは人工透析をされている患者さんはおられますか?」という内容でした。
ハー ふくださん、お便りありがとうございます。ベトナムにも人工透析治療を受けている患者はいますよ。特に、20歳未満の若い患者の方が最近増えています。
ソン ふくださん、体調が良くないとゆううつになりがちですよね。でも、お体を大切にして、時々でも良いので、私たちの日本語放送をお聴きくださいね。
ハー 電波を通してですが、「心の友」でありたいと思います。
ソン 今週もたくさんの方からメッセージを頂きました。ありがとうございます。最後に、お名前だけでもご紹介します。
・ 秋田県おおだて市の・ふくだ・ひさたかさん
・ 群馬県しぶかわ市の・すずき・よしかずさん
・ 茨城県かさま市の・いなば・たかしさん
・ 東京都おおた区の・みわ・とくひろさん
・ 東京都西東京市の・すがい・かずひろさん
・ 東京都としま区の・おがさわら・たかしさん
・ 神奈川県にのみや町の・せきもと・まさるさん
・ 神奈川県かわさき市の・おいかわ・かずあきさん
・ 石川県かなざわ市の・おおくち・たかしさん
・ 長野県こまがね市の・きたむら・ただおさん
・ 静岡県はままつ市の・とやま・よしひろさん
・ 大阪府せっつ市の・こはら・みきおさん
・ 高知県高知市の・とだ・たけしさん
・ 福岡県おかがき町の・ほかむら・ふみとさん
・ 沖縄県なご市の・なかむら・しょうじさん
それでは、来週またお楽しみに!
リスナーの皆さん、さようなら、CHAO CAC BAN