ガザ地区 ワクチン2回目の接種開始も空爆で子ども犠牲に

(VOVWORLD) -イスラエル軍の攻勢が続くガザ地区では14日、ポリオワクチンの2回目の接種が始まりましたが、接種会場に指定されていた学校がその前夜に空爆され多くの子どもを含む20人以上が死亡し、国連機関は人道的な一時停戦を尊重するよう訴えています。
ガザ地区 ワクチン2回目の接種開始も空爆で子ども犠牲に - ảnh 1(写真:THX/TTXVN)
ガザ地区では衛生環境の悪化からポリオの感染拡大が懸念されていて、WHO=世界保健機関は14日から、中部で2回目のワクチン接種を始めたと発表しました。

対象は10歳未満のおよそ59万人で、25日にかけて中部、南部、北部の順に接種を行い、接種の時間帯は戦闘を停止することでイスラエル軍とイスラム組織ハマスが同意しているとしています。

しかし13日夜、中部ヌセイラトで、翌日の接種会場に指定されていた学校がイスラエル軍の空爆を受け、ガザ地区の地元当局によりますと学校に身を寄せていた多くの子どもを含む22人が死亡したほか、80人がけがをし、接種が中止されました。

UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は「この重要なワクチンをできるだけ多くの子どもに届けるため、すべての関係者は人道的な一時停戦を尊重しなければならない」と呼びかけています。
一方、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、イスラエル軍が地上作戦を再開した北部ジャバリアで14日、食料の配給所が砲撃され、並んでいた子どもを含む10人が死亡したと伝えるなど、ガザ地区では戦闘の開始から1年が過ぎた今も犠牲者が増え続けています。(NHK)

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