既にお伝えしましたように、フランスのフランソワ・オランド大統領はチャン・ダイ・クアン国家主席の招きに応じて、5日から7日までの日程でベトナム国賓訪問を行っています。
6日午前、ハノイで、オランド大統領の歓迎式が盛大に行われました。その後、クアン国家主席とオランド大統領は会談し、両国間の戦略的パートナーシップをさらに発展させていくことを再確認しました。
両氏は、各レベルの訪問団の交換や、政治・経済・国防安全保障などあらゆる分野で協力を強化していくことで一致しました。国防協力に関し、双方は、軍艦による相互訪問や、軍用設備、国連の平和維持活動、安全保障問題解決などにおいて連携を促進することに合意しました。フランス側はベトナムへのODA=政府開発援助の供与を継続することを公約しました。
また、双方は互恵関係を基礎に、両国企業に有利な条件を作り出していくことを確約しました。ベトナムは、フランス側に対し、国際食品産業展示会ベトナム2017に参加するよう招きました。両首脳は、今月14日から16日にかけて南部カントー市で開催される第10回両国地方間の協力会議の成功のために協力することで一致しました。
さらに、ベトナムとフランスは、ASEAN=東南アジア諸国連合や、EU=欧州連合、ASEM=アジア欧州会議、フランコフォニーなどの国際場裏で協力・協調を強化していきます。両首脳は、地域と世界の平和、安定、発展、協力の維持の重要性を再確認した上で、あらゆる紛争を1982年国連海洋法条約を含め国際法に従って平和措置で解決することで一致しました。
会談後、クアン国家主席とオランド大統領は、司法や、農業、フランス語教育、気候変動への対応、旅客機取引、通信、人工衛星、インフラ整備などに関する協力文書の調印式に立ち会ったほか、共同記者会見を行いました。