先ごろ、ベトナムのヴ・ホン・ナム外務次官は、コートジボワールを訪問し、同国のマルセル・アモン・タノー外相との政治協議に臨みました。両国が政治協議を行うのは今回が初めてです。

席上、双方は、投資奨励保護協定や二重税防止協定などの交渉・締結を促進して両国の貿易・投資関係を強化するための措置について討議しました。ベトナム側は、ベトナム企業にコートジボワールの米とカシューナッツの生産・加工への投資を働きかけると公約しました。

一方、コートジボワール側は、同国へ投資しようとするベトナム企業に便宜を図ると公約すると共に、インフラ整備、農業、漁業、情報技術産業に関するベトナムの経験を学びたいとの考えを示しました。この機に、両国の外務省は、外交パスポートと公用パスポートを所持している人に対し、ビザ免除協定を締結しました。

その他、コートジボワールを訪問期間中、ベトナムのナム外務次官は、同国のグイラウメ・ソロ議会議長、ダニエル・ダンカン副大統領を表敬訪問した他、貿易大臣や農業大臣と会見しました。また、ナム次官の主宰の元、両国の企業フォーラムが行われました。

なお、2016年、両国の貿易総額は8億2千万ドルを超えており、コートジボワールはベトナムにとってアフリカでの第2の貿易相手国となっています。