ベトナム、チュオンサ諸島の歴史を伝える新博物館を建設へ
(VOVWORLD) - ベトナム中部のカインホア省で、ベトナム東部海域(南シナ海)にあるチュオンサ諸島(英語名:スプラトリー諸島)に関する新しい博物館の建設が計画されています。
カインホア省人民委員会は、今年末までに工事を開始する予定で、場所は同省カムラム県にある既存のガクマ戦没者慰霊碑公園に隣接する1.7ヘクタールの敷地が選ばれました。ガクマ戦没者慰霊碑公園は、チュオンサ諸島に属するガクマ島を守る1988年の戦いで犠牲になった64人の海軍兵士を偲ぶ場所です。
博物館のデザインは、チュオンサ諸島に向かって伸びる姿をイメージしたものになる予定です。内部は開放的な空間となり、海への眺望も楽しめる展望スポットも設けられます。展示内容は海洋と島々、特にチュオンサ諸島に焦点を当てたものになるとのことです。
この博物館は、隣接するガクマ戦没者慰霊碑公園と一体となって文化・歴史的な複合施設を形成します。カインホア省文化スポーツ局のグエン・ヴァン・ニュアン局長は次のように語りました。
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「この博物館の目的は、チュオンサ諸島を人々の身近な存在として感じてもらうことです。来館者は諸島について深く学ぶことで、その重要性を理解し、諸島への愛着を育むでしょう。そして、その思いを行動で表すことで、諸島の発展に寄与することができるはずです」
建設工事と展示物の収集は2024年から2025年にかけて並行して行われる予定です。この新しい博物館は、ベトナムの海洋史や領土問題に関する理解を深める重要な教育施設となることが期待されています。