スコットランド自治政府のスタージョン首席大臣=EPA/ TTXVN
イギリスとEU=ヨーロッパ連合との離脱交渉が始まる中、イギリスの一部であるスコットランド自治政府が先月31日、独立を問う住民投票の実施をイギリス政府に対して正式に要請しました。メイ首相は、新たな難問を抱え込んだことになります。
スコットランド自治政府のスタージョン首席大臣は先月31日、メイ首相に対して書簡を送り、「スコットランドの未来は自分たちに決める権利がある」などとして、独立を問う住民投票の実施を正式に要請しました。
スコットランドは、EU離脱に反対する有権者が多く、スタージョン大臣は書簡の中で、「政府が離脱を進める過程でスコットランドの民意は無視されてきた」などと批判しています。
スタージョン大臣は、住民投票について、原則2年間のEU離脱交渉が終わる前に実施したい意向を示しています。
メイ首相は、これまでのところ実施を認めない意向を示していますが、スコットランドの反発で国内が混乱すれば、離脱交渉に悪影響が出ることも予想されるため、難しいかじ取りを迫られることになります。
スコットランドでは、2014年にも独立を問う住民投票が行われていて、このときは残留派が勝利しています。