斉藤大臣との会見で、ファム・ミン・チン首相は、科学技術、グリーン移行、デジタルトランスフォーメーション、工業化と近代化事業においてベトナムを引き続き支援するよう経済産業省と斉藤大臣に要請しました。

一方、斉藤大臣は、クリーンエネルギー、デジタル経済、半導体、新世代自動車、ハイテク医療など日本が強みを有する分野をはじめ、ベトナムとの経済、貿易、産業協力を促進したいとの意向を確認したほか、日本はベトナムのエネルギー転換と炭素排出削減に協力することを約束しました。

チン首相は斉藤大臣の見解に同意し、近い将来、JETP＝公正なエネルギー移行パートナーシップとAZEC＝アジア・ゼロエミッション共同体の実施過程においてベトナムを支援することを提案しました。また、首相は、両国が引き続きバランスの取れた方向で二国間の貿易額を増加させ、ベトナムの果物を始め、両国の商品に市場開放を促すよう訴えました。

ジェトロの石黒 憲彦理事長との会見で、チン首相はジェトロに対し、ベトナムの関係機関と引き続き連携して、ベトナムの投資環境や投資協力の機会を日本企業に啓蒙宣伝するよう要請しました。また、チン首相はジェトロに対し、新興産業、グリーン移行、デジタルトランスフォーメーション、循環経済などの分野に外国投資を誘致する政策の策定においてベトナム政府に助言するよう提案しました。

これに先立つ16午前、チン首相は、ジェトロが計画投資省と協力して主催した「ベトナム・日本ビジネスフォーラム」に出席しました。フォーラムでは、チン首相は、工業団地・商業センターの建設、グリーン水素製造、電池製造、エネルギー、金融、デジタルトランスフォーメーション、人材育成などの分野における両国の省庁、地方自治体、企業間の30の協力協定の調印式に立ち会いました。

同日午前、東京でファム・ミン・チン首相は、日越友好議員連盟の二階俊博会長、小池百合子東京都知事のほか、経団連、および日本の大手企業の指導者らと会見しました。