(写真:AFP/TTXVN)
(NHK)アメリカのトランプ大統領は27日の会見で、テロ容疑者への水責めによる過酷な尋問について、「これまでも明らかにしてきたが、効果があると感じている」と述べ、効果的だという認識を改めて示しました。
一方で、トランプ大統領は、マティス国防長官がこうした手法に否定的な姿勢を示していることを挙げ、「私は必ずしもこれに同意しないが、彼は専門家であり権限も与えているので、彼を優先し、頼ることになるだろう」と述べて、マティス長官の意向を尊重するという考えを示しました。水責めによる過酷な尋問は、2001年の同時多発テロのあとテロ容疑者の取り調べで行われたことで問題視され、前のオバマ政権でこれを禁じる法律が制定されています。
マティス長官は、水責めについては就任にあたって公には直接、言及していませんが、議会の公聴会で法や規則に従う姿勢を示していて、去年11月のトランプ大統領との面会では水責めに否定的な考えを伝えたとされています。また、国防総省の報道官は26日、「法に従うというマティス長官の姿勢は変わっていない」と述べて、現在もマティス長官が水責めを禁じる現行法を支持しているという認識を示していました。