(NHK)安倍総理大臣とトランプ大統領の就任後初めてとなる首脳会談は、日本時間11日未明、ワシントンのホワイトハウスで行われます。
アメリカ政府の高官は9日、会談に臨むトランプ大統領の方針について記者団に説明を行いました。この中で高官は、沖縄県の尖閣諸島について、アメリカによる防衛義務を定めた日米安全保障条約の適用範囲であることを大統領が明確にするという見通しを明らかにするとともに、「大統領は、同盟関係がアメリカの安全保障と繁栄の中心だと考えている」と述べて、トランプ政権として日米同盟を重視していく考えを示しました。
そして、今月、マティス国防長官が日本と韓国を訪問したのはトランプ大統領の要望だったと明らかにしたうえで、トランプ大統領もマティス国防長官と同様に同盟国との連携をさらに強める姿勢を打ち出して、日本などがトランプ政権に対して抱えている懸念を払拭する考えを示しました。
トランプ政権を巡っては、同盟関係についての考え方や安全保障政策が不透明であることから同盟国の間から不安の声が上がっています。このため、トランプ大統領としては、今回の首脳会談で同盟関係を重視する姿勢を強調することで、日本やそのほかの同盟国の懸念を払拭することを目指しているものと見られます。