(写真:AFP/TTXVN)
アメリカのトランプ政権は10日、オバマケア(医療保険制度改革法)の代替案の骨格を示しました。早ければ2018年に州を越えて医療保険を販売できるように規制緩和して保険会社間の競争を促し、高騰が続く保険料の引き下げにつなげます。共和党が6日示した案とは共通する部分が多いが、同党内には異論もあり、法案の行方は不透明です。
政府案は「悲惨なオバマケアの撤廃・代替」「必要な規制緩和の提供」「追加立法によるヘルスケア改革」の3本柱で構成されます。オバマケアでは、アメリカ国民に最低限必要な医療保険への加入を義務づけましたが、代替案では加入は各国民の自由とし、罰金規定もなくします。一方で、税額控除や医療費専用口座の仕組みを使って、中間層の医療保険加入を促していきます。
ホワイトハウスのスパイサー報道官は10日の会見で「大統領は今週からオバマケアの最悪な部分を廃止し、新法に置き換えるため、議会と直接働き始めた」と話しました。