(VOVWORLD) - フランス西部のサン・ブリユー市で開催中の「ベトナム文化週間」で、ベトナム東部海域(南シナ海)問題に関するセミナーが行われました。
「ベトナム東部海域におけるベトナムの主権」をテーマにしたこのセミナーでは、この海域のほぼ全体を囲む九段線という中国の主張と、2016年のハーグ常設仲裁裁判所の判決を無視した中国の姿勢は同海域の緊張エスカレートにつながっているとの意見が相次ぎました。
元フランス軍の将軍であり、ベトナム東部海域問題の研究者でもあるDaniel Schaeffer氏は、同問題に対するベトナムの姿勢を高く評価し、マレーシアやインドネシアはベトナムの姿勢を真似する必要があると述べました。また、2020年のASEAN議長国としてベトナムは、ASEAN加盟国の立場を統一させ、COC=海上行動規範に関するASEANと中国の交渉を促進させるであろうとの希望を表明しました。