（写真：Telegraph）

（ＮＨＫ）ロシア大統領府のペスコフ報道官は、２７日、プーチン大統領とアメリカのトランプ大統領が２８日に初めての電話会談を行うことを明らかにしました。ペスコフ報道官は、電話会談のテーマについて明らかにしていませんが、先週、一部のメディアに対してプーチン大統領が、トランプ氏の大統領就任への祝意を伝えるほか、初めてとなる首脳会談の時期について協議する可能性があると話しています。

米ロ関係をめぐっては、ウクライナ情勢を受けてオバマ政権がロシアに対する制裁を科し、アメリカが主導するＮＡＴＯ＝北大西洋条約機構とロシアの対立が深まるなど、米ソ冷戦後、最悪と言われています。

アメリカでは、大統領選挙でトランプ氏を後押しするためにロシア政府が民主党のクリントン氏の陣営にサイバー攻撃を仕掛けたとしてロシアへの警戒感が広がっていますが、トランプ氏はシリアでのＩＳに対する軍事作戦での協力に意欲を示しています。

初めての電話会談で、両首脳がこうした点について意見を交わし、両国関係の改善につなげることができるのか注目されています。