ベトナム・シンガポールの戦略的パートナーシップを強化
既にお伝えしましたように、グェン・スアン・フック首相の招きに応え、21日から24日にかけて、シンガポールのリー・シェンロン首相夫妻がベトナム公式訪問を行っています。リー首相によるベトナム公式訪問は就任以来3度目となっています。
23日、ハノイ市内の国家主席官邸での歓迎式後、フック首相はリー・シェンロン首相と会談を行い、各レベル代表団の交換と草の根外交活動の強化を通して、両国の戦略的な信頼醸成の強化、及び二国間の戦略的パートナーシップの一層深化を公約しました。
席上、両首相は、有利な経営環境の推進、企業の連携を強化し続けることを強調しました。リー首相はベトナムの各企業のグローバルサプライチェーンへの広範な参入を支援し、ベトナムに対しスマートシティ発展や資金調達などに関する経験を交換してゆこうと公約しました。
また、リー首相は「シンガポールは、引き続き二国間とASEAN協力枠組みの中で、ベトナムの青少年に対し奨学金を支給してゆく」と明らかにしました。
会談後、両首相は、複数の重要な協力文書の調印式に立ち会いました。また、会談後の記者会見で、フック首相は「ベトナムとシンガポールが6件の協力文書に調印したことは、リー首相による今回のベトナム訪問の成功を示している」と強調しました。フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「東部海域問題に関し、我々はこの海域を平和かつ友好で、航行の自由が確保され、発展を遂げる地域へと発展させることで一致しました。リーシエン・ロン首相と私はともに関心を持つ多国間問題について話し合った際、ASEAN加盟諸国と力を合わせ、団結、統一、ダイナミックなASEAN共同体の構築や地域の戦略的な問題の解決におけるASEANの中核的な役割の発揮に尽力する決意です。」
一方、リー・シェン・ロン首相は「今回の訪問は両国間の戦略的パートナーシップの強化に寄与してゆく」との希望を表明し、「両国政府は、双方の各企業と国民の相互訪問に有利な条件を作り出すことを通して、両国間の各企業の連携強化を図る。また、私たちは、両国間を結ぶ直行便の増設や航空サービスの拡大を行うことは双方の貿易と経済協力の強化に寄与してゆく」と明らかにしました。