協力合意書の調印式に立ち会うベトナムとラオスの両首相

既にお伝えしましたように、ベトナムのグェン・スアン・フック首相率いる政府高級代表団は26日から27日にかけてラオスを公式訪問しました。

この訪問にあたり、ベトナムとラオスは共同声明を出しました。これによりますと、双方はあらゆる方面を通じて高級代表団の交換、各省庁、部門、姉妹都市、特に国境地域にある各地方などによる交流活動を強化することで一致しました。また、双方は両国間の国境線、国境標識に関する議定書、陸上国境と国境検問所の管理規制に関する協定を広範に普及、宣伝しており、効果的に実施することで合意しました。両国は、経済、投資、貿易、交通運輸などの分野における協力を拡大すると共に、互いに連携して、両国政府間の2015年3月3日に調印された貿易協定、及び同年6月27日に調印された国境貿易協定を効果的に実施し、両国の輸出入総額を昨年より10％増にするように、さらに努力してゆくことで一致しました。

双方は、国連やASEANなどの国際場裏において、引き続き緊密に連携しており、強固なASEAN共同体の構築に寄与することになります。また、双方は、メコン川流域諸国の利益の確保を基礎にして、メコン川の効果的かつ持続可能な管理、使用を目指す為に、関連各国や国際組織と緊密に協力することで合意しました。

ベトナムとラオスは引き続きベトナム東部海域、いわゆる南シナ海における平和、安定、安全保障の維持の重要性を強調すると共に、国際法、とりわけ1982年国連海洋法条約に従ってベトナム東部海域を巡るあらゆる紛争を平和措置で解決することで一致しました。