(VOVWORLD) - ハノイで開催されたベトナム半導体産業展示会「セミエキスポベトナム2024(SEMIExpo Vietnam 2024)」で、ベトナムの半導体産業が国際的な注目を集めています。
SEMIExpo Vietnam 2024の開幕式 |
11月7日と8日の2日間にわたって開催された同展示会では、「世界の半導体サプライチェーンにおけるベトナムの地位向上」をテーマに、多くの国際企業がベトナムの半導体産業の発展性を高く評価しました。
世界銀行ベトナム事務所のマリアム・シャーマン所長は、ベトナム政府の取り組みを評価しています。ベトナムは2030年までの半導体産業発展戦略を策定し、今年9月には半導体産業人材育成の国家プログラムを承認するなど、着実に前進を遂げています。シャーマン氏は、ベトナムは発展途上にありながらも、2023年の対米半導体輸出で第3位に浮上し、201億ドルもの収益を達成したと述べ、次のように語りました。
(テープ)
「サムスン、インテル、アップルといった世界的テクノロジー企業がすでにベトナムで重要な事業を展開しています。さらに、エヌビディア、メタ、グーグルなども参入を加速させており、ベトナムがアジアのハイテク産業の中心地となる可能性を示しています。これは、ベトナムが高付加価値の製造業とサービス業へと発展し、質の高い雇用を創出するまたとない機会です。2045年までに高所得国入りを目指すベトナムにとって、重要な転換点となるでしょう」
オランダのSioux Technologies社のCEO兼創設者、ハンス・デュイスターズ氏も、ベトナムの半導体産業の将来性に期待を寄せています。
(テープ)
「ベトナム政府の『速く行きたければ一人で行け。遠くまで行きたければ共に行け』という姿勢に感銘を受けました。当社は10年以上前からベトナムの優秀なエンジニアたちと協力関係を築いてきました。今後も、オランダとベトナムの半導体産業が協力し、共に発展していけることを願っています」
今回初めて開催されたSEMIExpo Vietnam 2024は、ベトナム企業と世界の半導体企業をつなぐ重要な機会となりました。ベトナムの持つ潜在力を活かし、グローバル半導体サプライチェーンにおける重要な役割を果たすことが期待されています。